【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 42,175.11  △260.36 (9/26)
NASDAQ: 18,190.29  △108.09 (9/26)

1.概況

米国市場は景気敏感株や半導体株に買いが入り上昇となりました。198ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に121ドル安まで上げ幅を縮めましたが、そこから持ち直すと取引終盤には309ドル高まで上昇しました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが結局260ドル高の42,175ドルで取引を終え反発となりました。また、S&P500株価指数も23ポイント高の5,745ポイントと反発し、24日に付けた史上最高値(5,732ポイント)を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も108ポイント高の18,190ポイントとなり、こちらは4日続伸となっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比4000件減の21万8000件となりました。また、4-6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は改定値と変わらずの年率換算で前期比3.0%増となりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や情報技術、金融、資本財・サービスなどの7業種が上げ、素材は2%近く上昇しました。一方でエネルギーと不動産、公益事業、生活必需品の4業種が下げ、エネルギーが2%近く下落したほか、不動産も1%安となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではダウ[DOW]とキャタピラー[CAT]が3%を超える上昇となったほか、スリーエム[MMM]も2%余り上げました。アムジェン[AMGN]も2%近く上昇し、インテル[INTC]とナイキ[NKE]、ボーイング[BA]、ウォルト・ディズニー[DIS]、ゴールドマン・サックス[GS]、マクドナルド[MCD]も1%以上上げています。一方でウォルマート[WMT]とメルク [MRK]、シェブロン[CVX]が1%以上下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算を発表した半導体大手のマイクロン・テクノロジー[MU]が市場予想を上回る9-11月期の業績見通しを示したことなどから急伸し14%を超える上昇となりました。他の半導体株にも買いが波及し、ウエスタン・デジタル[WDC]が6%以上上げ、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]も3%を上回る上昇となりました。クアルコム[QCOM]とテキサス・インストゥルメンツ[TXN]も2%以上上げています。また、半導体製造装置株も高く、アプライド・マテリアルズ[AMAT]が6%を超える上昇となり、ラム・リサーチ[LRCX]も5%以上上げました。KLA[KLAC]も4%以上上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い3.80%となりました。ドル円は144円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は260円程度とみられる配当落ちを埋めて上げ幅を広げ、節目の39,000円を回復しそうです。また、本日は13時から自民党総裁選の投開票が行われる予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)