【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 40,539.93  ▼49.41 (7/29)
NASDAQ: 17,370.20  △12.32 (7/29)

1.概況

米国市場は重要イベントを前に様子見ムードが強まるなか小幅に高安まちまちとなりました。76ドル高でスタートしたダウ平均は直後に93ドル高を付けた後、まもなくして200ドル安を付けるなど一日を通して一進一退の展開となり、結局49ドル安の40,539ドルで取引を終え3日ぶりに反落となりました。一方でS&P500株価指数が4ポイント高の4,563ポイントと続伸となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も12ポイント高の17,370ポイントとこちらも続伸となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスやコミュニケーション・サービス、不動産、公益事業などの7業種が上げ、一般消費財・サービスは1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーや情報技術などの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではマクドナルド[MCD]が3%を超える上昇となったほか、先週に公開した映画「デッドプール&ウルヴァリン」の出足が好調だと伝わったウォルト・ディズニー[DIS]も2%以上上げました。メルク[MRK]も2%高となり、ナイキ[NKE]も1%を上回る上昇となっています。一方でキャタピラー[CAT]とインテル[INTC]、スリーエム[MMM]、セールスフォース[CRM]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、ゴールドマン・サックス[GS]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が最も買いを推奨する「トップピック」銘柄に指定されたことで5%を超える上昇となっています。車載半導体のオン・セミコンダクター[ON]も決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったことで11%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い4.17%となりました。ドル円は154円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は昨日の米国市場が小幅に高安まちまちとなり、新たな買い材料に乏しいことから軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋るような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)