【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 39,431.51 ▼81.33 (5/13)
NASDAQ: 16,388.24 △47.37 (5/13)
1.概況
米国市場は15日に米消費者物価指数の発表を控え様子見となるなか小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は利益確定の売りが出て下落となりましたが。ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角が買われたことで上昇となりました。78ドル高でスタートしたダウ平均は直後に134ドル高まで上昇しましたが、朝方の買い一巡後に伸び悩むと昼前にマイナスに転じ昼過ぎには109ドル安まで下落しました。その後は下げ渋りましたが、引き続き軟調に推移すると結局81ドル安の39,431ドルで取引を終え9日ぶりに反落となりました。また、S&P500株価指数も1ポイント安の5,221ポイントと3日ぶりに反落となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は47ポイント高の16,388ポイントと反発となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち資本財・サービスや金融、生活必需品、エネルギーなどの9業種が下げました。一方で情報技術と不動産の2業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではインテル[INTC]がファンドの資金を活用してアイルランドに工場を建設する協議をしていると伝わったことで2%を超える上昇となったほか、ナイキ[NKE]も2%近く上げました。また、基本ソフトに生成AIを手掛けるオープンAIの技術を採用することで合意に近づいていると伝わったアップル[AAPL]も1%を超える上昇となり、シスコシステムズ[CSCO]も1%以上上げています。一方でホーム・デポ[HD]とアメリカン・エキスプレス[AXP]、マクドナルド[MCD]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が米国で一部車種のローン金利を期間限定で引き下げたことで販売拡大を期待した買いが入り2%高となっています。さらにウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]も英国の薬局チェーン「ブーツ」事業の売却を模索していると伝わったことで5%を超える上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い4.48%となりました。ドル円は156円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は本日も方向感に乏しい展開となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)