ロッキード・マーチン[LMT]決算:1株利益は6.33ドルで市場予想を上回る
ロッキード・マーチンは、世界最大規模の防衛請負企業であり、2001年に「最新鋭ステルス戦闘機F-35」プログラムを受注して以来、欧米の高性能戦闘機市場を支配している。同社最大の事業部門は、航空機部門であり収益の3分の2以上をF-35プログラムから得ている。その他の事業部門には、シコルスキー・ヘリコプター事業を展開するロータリー・ミッションシステム部門、ミサイルおよびミサイル防衛システムの製造を行うミサイル・射撃統制部門、衛星の製造を行い、また、合弁会社United Launch Allianceからの持分利益が計上されている宇宙システム部門がある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比14%増の171.95億ドル(市場予想は159.68億ドル)
★1株当たり利益(継続事業ベース)・・・6.33ドル(市場予想は5.78ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただし、通期ベースの売上高、調整済みEPSガイダンスレンジを据え置き、共に予想を下回った。
今後の株価見通し
490ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
ユナイテッド・パーセル・サービス[UPS]決算:1株利益は1.43ドルで市場予想を上回る
ユナイテッド・パーセル・サービスは、世界最大級の小口貨物配送業者である。500機を超える航空機、10万台以上の運送車両を管理し、数百ヶ所に仕分施設を運営し、1日平均2,500万個を超える荷物を世界各地の住宅および企業に配送する。米国国内小口貨物が売上高の約64%、国際小口貨物が20%を占める。海上フレイト・フォワーディング、トラックロード仲介、請負ロジスティックが残りを占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比5.3%減の217.06億ドル(市場予想は218.28億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・ 1.43ドル(市場予想は1.30ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPSは予想を上回った。利益については宅配便の人員管理と配送ルートの再編が実を結び始めた。通期の売上高のガイダンスは維持している。
ペプシコ[PEP]決算:1株利益は1.61ドルで市場予想を上回る
ペプシコは、スナックと飲料の世界的大手企業である。Pepsi、Mountain Dew、Gatorade、Lays、Cheetos、Doritosなど、知名度の高い家庭向けブランドで製品を展開している。世界のセイボリー(甘くない)スナック市場で支配的な地位を確立し、また、炭酸ソフト飲料、水、スポーツ飲料、エナジー飲料など多角化された商品構成を持つ世界で2番目(コカ・コーラに次ぐ)規模の大きな飲料会社である。インスタント食品が売上高全体の約55%、残りを飲料製品が占める。米国や海外に製品の製造工場や流通センターを配置している。海外市場が売上高全体の40%、営業利益の3分の1を占める。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比2.3%増の182.50億ドル(市場予想は180.70億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.61ドル(市場予想は1.52ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。海外事業が好調で北米での販売量落ち込みを相殺した。メキシコ、ブラジル、中国などの新興市場とオーストラリアは既存事業売上高が2桁の伸びとなった。英国も1桁台後半の伸びだった。
ハリバートン[HAL]決算:1株利益は0.76ドルで市場予想を上回る
ハリバートンは、世界3大の油田サービス会社のうちの1社である。仕上げ流体、ワイヤーラインサービス、セメンチングなど、数多くの事業分野で優れたノウハウを提供している。北米における圧力ポンプ事業者では最大級で、過去20年間にわたって水圧破砕分野のイノベーターとして業界をリードしてきた。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比2.2%増の58.04億ドル(市場予想は56.61億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・0.76ドル(市場予想は0.74ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。北米売上高の減少が国際的な活動の活発化を相殺したため、第1四半期の純利益は若干減少したが、石油サービス大手は需要の見通しは依然として明るいと述べた。
今後の株価見通し
株価は当面底値模索の動きが予想される。
GEエアロスペース[GE]決算:1株利益は0.82ドルで市場予想を上回る
GEエアロスペースは、CFM合弁事業のパートナーであるSafranとともに、大型航空機エンジンの設計、製造、サービスを手掛ける世界的リーダーである。約70,000基の商用および軍用エンジンという大規模な世界設置ベースを擁し、利益のほとんどを数十年にわたって稼働する機器の定期的なサービス収入から得ている。米国の発明家トーマス・エジソンが設立した会社ともう一社が1892年に合併して誕生したゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、2000年のピーク収益が1,300億ドルに達する名高い複合企業となったが、2016年から2024年にかけての家電、金融、ヘルスケア、風力発電事業の分社後、中核の航空事業が残った。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比11%増の152.00億ドル (市場予想は153.08億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.82ドル(市場予想は0.65ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。今回の決算はGEベルノバのスピンオフ完了前の業績を含む。GEエアロスペース単体では純利益が予想を上回ったほか、受注が110億ドルに拡大した。
今後の株価見通し
短期的に175ドルを目指す展開が予想される。