人気ブログ「ハレバレちゃんの資産運用~選択肢の多い人生を!~」を運営する30代ワーキングマザーの「ハレバレちゃん」さん。昨年のインタビュー「3児を育てながら月約30万円の積立投資で資産3000万円突破!」(前編)「朝活と昼休みが勝負!『60歳FIRE』に向けた投資戦略」(後編)以降、家のリフォームや車の購入などで数百万の出費がありつつも、2024年2月末時点で家族資産が3,300万円を突破しているとのこと。そんなハレバレさんに、今回は新しいNISAについての戦略をうかがいました。

●ハレバレさんのプロフィール●
地方在住の30代会社員(フルタイム正社員)。公務員の夫と3人の子どもと暮らすワーキングマザー。一人暮らしを始めた大学生の時(2005年)に30万円で株主優待銘柄への投資をスタート。2018年からは、子どもの教育費の準備と、60歳でFIREを実現することを目的にインデックス投信の積立を開始。iDeCoやジュニアNISA、特定口座を活用して月額30万円を積み立てるほか、NISA口座でハレバレさんの個人資産も運用。目標は家族資産5,000万円、個人資産1,000万円。

夫婦ともに毎月10万円、「つみたて投資枠」をフル活用予定

――2024年から新しいNISA制度がスタートしました。つみたて投資枠、成長投資枠をどのように活用していきたいとお考えでしょうか? 

まず、つみたて投資枠は毎月10万円ずつ、年間上限額の120万円まで積み立てる予定です。5年でつみたて投資枠上限額の600万円になる計算で、夫婦ともにこのペースでの積み立てを計画しています。

ただ、3人の子ども(小学生+保育園児)の成長に伴い生活支出が増加することが見込まれるため、毎年の家計予算を鑑みて年間目標を夫婦で検討するつもりです。

米国の主要指数に連動するインデックスファンド、全世界株式型のインデックスファンド、世界各国の株式や債券・リートに分散投資できるバランス型のインデックスファンドを2:1:1の比率で積み立てています。この数年は株式一強が続いていますが、株式オンリーではなく債券とリートも少し含めた方が良いかと思い、組み込みました。

手数料の安いファンドが次々誕生していますが、安さだけにはこだわらず、人気があり資産総額の大きいファンドを選ぶようにしています。

成長投資枠については、現状は投資の予定はありません。現預金の余力と、株式市場の暴落した場合に、配当利回りが4%以上の日本株(高配当株)の購入を考えています。

ロールオーバー不要のシンプル設計が忙しいワーママ向け

――新しいNISA制度について、最も魅力的だと思うポイントを教えてください。

ロールオーバー不要のシンプルな設計になったことです。我が家の場合、家族資産の運用は「ほったらかし」と「シンプル」であることを重視しています。最近はクレカ積立が整ったことで、引き落としの銀行口座にさえ現預金があれば、ほったらかしで運用できるようになりました。投資に係る手間を削減できることは、忙しいワーママには助かります。

また、家族資産は夫婦の老後資産や子どもの教育資金を想定しているため、もし私に万が一のことがあった場合にも夫や子どもが引き継ぎやすいポートフォリオがいいのではないかと考えています。

――ジュニアNISAで運用されていた分は、どのようにされていくご予定でしょうか?

3人の子どもそれぞれで投資信託を積み立ててきました。ジュニアNISAもロールオーバーが不要になりましたので、そのまま運用を続けていく予定です。

ただし、ジュニアNISAは新しいNISAへ引き継がれないため、非課税の恩恵を享受するためにそれぞれが高校1年生になった頃から売却を進めていこうかと現時点では考えています。18歳の成人になる直前で暴落が起きるリスクを想定して、3年かけて売却するのが良いかと思っています。また塾等の習い事や部活動、受験、遠征費用と高校生の間も支出が増えると考えるため、現金化を進めていく予定です。

なお、子どもが成人した後に新NISAをどの証券会社でどのように運用するかは子どもたち自身で考えて欲しいと思っています。

周囲に惑わされず自分の投資ペースを守りつつ、収入アップを意識

――前回のインタビューご取材時から約年半が経ちました。投資への意識や投資戦略などで変化がありましたらお教えください。

大きな変化はありません。家族資産は淡々と積立を続けていますが、順調すぎるくらいに資産形成ができていると感じています。

新NISAが始まるにあたり、インターネット上だけでなく自分の周りでも投資の話が聞かれるようになりました。新NISAは旧NISAよりも金額の上限が増えたことで、スタートダッシュを見せる方も見受けられますが、自分のペースを大事に投資することが大切かと思っています。

支出を減らすこと、投資でお金に働いてもらうことは出来ているので、今は収入をどう増やしていくかという点を意識しています。

――本日はお時間をいただきありがとうございました。

※本内容は2024年1月に取材しました。
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。