アムジェン[AMGN]決算:1株利益は4.96ドルで市場予想を上回る
アムジェンは、バイオ医薬品の草分け的な企業である。腎臓病治療薬やがん支持療法薬を専門的に開発してきた歴史を持つ。主要医薬品には、貧血治療薬エポジェン、アラネスプ、好中球減少症治療薬ニューポジェン、ニューラスタ、自己免疫疾患治療薬エンブレル、オテズラがある。2006年に初のがん治療薬、抗EGFR抗体薬ベクティビックスを導入し、骨粗しょう症治療薬としてプロリアおよびエクスジーバ(2010年承認)、イベニティ(2019年承認)を販売している。オニキス・ファーマシューティカルズの買収によって、カイプロリスなどの腫瘍治療薬ポートフォリオが強化された。コレステロール低下薬レパーサ、片頭痛治療薬Aimovig(エレヌマブ)、肺がん治療薬のLumakras、喘息治療薬のTezspireが最近上市された。バイオシミラーポートフォリオには、Mvasi(アバスチンのバイオシミラー)、Kanjinti(ハーセプチンのバイオシミラー)、およびAmjevita(ヒュミラのバイオシミラー)が含まれる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比3.8%増の69.03億ドル(市場予想は69.31億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.96ドル(市場予想は4.68ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPSは予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正したほか、1株利益も予想を上回る見通しを示した。ホライゾン・セラピューティクスの買収を反映させた。
今後の株価見通し
当面下値模索の動きか。
チェッグ[CHGG]決算:1株利益は0.18ドルで市場予想と一致
チェッグは、米国の教育サービス会社である。Cheggプラットフォームは、学習者のアカデミックコース教材の他、キャリア、個人の能力開発を支援する製品やサービスを提供している。サービスおよび製品は、サブスクリプションサービス、スキルおよびその他の2つのカテゴリーに分類される。サブスクリプションサービスには、Chegg Study Pack、Chegg Study、Chegg Writing、Chegg Math、Busuuがあり、ウェブサイトやモバイル機器を介して国際的にアクセス可能である。スキルおよびその他には、能力開発、広告サービス、教科書、電子教科書の提供が含まれる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比4.2%減の1.58億ドル (市場予想は1.52億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.18ドル(市場予想は0.18ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を上回り、調整済みEPSは予想と一致した。続く第4四半期売上高ガイダンスレンジは予想に一致した。EBITDAと粗利率ガイダンスレンジはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
当面、現行レベルで値固めが予想される。
ペイコム・ソフトウェア[PAYC]決算:1株利益は1.77ドルで市場予想を上回る
ペイコム・ソフトウェアは、クラウドベースの人材管理(HCM)ソリューションをソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)として提供している。50人から1万人の従業員を抱える米国の顧客をターゲットとしている。1998年に設立され、2022年現在およそ1万9千(親会社のグルーピングによる)の顧客にサービスを提供している。主力の給与ソフトウェアのほか、勤怠管理、能力管理、福利厚生管理など様々なHCMソリューションを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比22%増の4.06億ドル(市場予想は4.11億ドル)
★調整済み1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.77ドル(市場予想は1.60ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回り、調整済みEPS は予想を上回った。続く第4四半期、及び通期ベースの売上高、調整済みEBITDAガイダンスレンジはともに予想を下回った。
今後の株価見通し
ガイダンスが弱い。当面底値模索の動きとなろう。
マッチ・グループ[MTCH]決算:1株利益は57セントで市場予想を上回る
マッチ・グループは、オンライン・デーティング製品を提供する。2015年から株式の80%を保有するIAC/インタラクティブコープの傘下にあったが、2020年第2四半期にスピンオフされた。Tinder、Hinge、BLKB、Chispa、Match.com、OkCupid、Plenty of Fish、Meeticなど様々なポートフォリオがある。45を超えるオンライン・デーティングのサイトやアプリを有し、収益の95%をユーザーフィーから、5%を広告収入から生み出している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比9%増の8.82億ドル(市場予想は8.8115億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・57セント(市場予想は54セント)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSは予想を上回ったが、第4四半期売上高ガイダンスレンジは予想を下回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。
キャタピラー[CAT]決算:1株利益は5.52ドルで市場予想を上回る
キャタピラーは、重機(建設・鉱山機械)、パワー(エンジン・発電機)システム、機関車製造の一流企業である。重機製造の世界市場シェアは13%超(2021年)に及ぶ。建設機械事業、鉱山機械事業、エネルギー・運輸事業、キャタピラーファイナンシャルサービス事業の4つの部門からなる。世界に約2,700の支店を展開し、160のディーラーによってグローバル・ネットワークが構築されている。キャタピラーファイナンシャルサービス事業部門は、ディーラー向けにホールセール・ファイナンス、顧客向けにも機械やエンジンのためのリテール・ファイナンスを提供し、製品販売の可能性を高めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期12%増の168.1億ドル(市場予想は166.0億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・5.52ドル(市場予想は4.77ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。営業利益も予想を上回っている。良好な価格実現と販売台数の増加が寄与した。販売台数の増加は、エンドユーザーへの販売増加によるもの。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。