アマゾン・ドット・コム[AMZN]決算:1株利益は94セントで市場予想を上回る

アマゾン・ドットコムは、主要なオンライン小売業者で、収益で最大規模のeコマース企業である。2021年度の売上高は$3,860億、総取引額(GMV)は推定$5,780億である。売上高に占める割合は、小売関連が約80%、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウド・コンピューティング、ストレージ、データベース、その他サービスが10%~15%、広告が5%、残りはその他からとなっている。AWS以外の売上高では、ドイツ、英国、日本など米国外が25%~30%を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%増の1430.8億ドル(市場予想は1415.6億ドル)
★1株当たり利益・・・94セント(市場予想は58セント)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。小売部門の売上増と大幅なコスト削減が奏功した。ただ、第 4 四半期の売上高見通しは予想を下回っている。AWS の売上高は予想を若干下回ったものの、クラウド部門の営業利益は予想を上回った。AWSは他の部門を合わせたよりも多くの利益を計上する傾向があり、営業利益率は2022年第1四半期以来最高となった。広告の売上は120億ドルと、こちらも予想を上回った。

今後の株価見通し

コスト削減が評価され株価の上昇を見込む。

インテューイティブ・サージカル[ISRG]決算:1株利益は1.46ドルで市場予想を上回る

インテューイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に8,000台以上のダビンチシステムが設置され、米国では約5,000台の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比12%増の17.4億ドル(市場予想は17.7億ドル)
★純利益…前年同期比22%増の5.24億ドル
★1株当たり利益・・・1.46ドル

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回り、調整済みEPSは予想を上回った。

今後の株価見通し

手術件数は健全な伸びを示している。株価は先んじてかなり下がっている。その意味で、株価の調整はかなり進んだと見る。

シーエスエックス[CSX]決算:1株利益は42セントで市場予想を下回る

シーエスエックスは、米国東部で一級鉄道を運営している。2022年の収益は約$148億であった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の16%)、化学品(17%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(7%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比8.5%減の35.7億ドル(市場予想は35.5億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・42セント(市場予想は43セント)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高は予想を上回り、調整済みEPS は予想を下回った。

今後の株価見通し

当面下値模索の動きが予想される。

アルファベット[GOOGL]決算:1株利益は1.55ドルで市場予想を上回る

アルファベットは、世界最大級のインターネット企業グーグルの持株会社である。売上高ではグーグル部門が99%、このうち広告収入が85%以上。その他、Google Playのアプリやコンテンツ、YouTube、クラウドサービス、その他ライセンスによる収入、ChromebooksやPixelスマートフォンなどのハードウェア、Google Home、ネストなどのスマートホーム製品の販売による収入がある。アザー・ベッツ部門では、ライフサイエンス事業Verily、高速インターネット回線Google Fiber、自動運転車Waymoなど、ムーンショットと称される冒険的事業に投資している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★収入・・・766.9億ドル(市場予想は755.4億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.55ドル(市場予想は1.45ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。広告収入が予想を上回ったほか、ユーチューブ広告も好調だった。

今後の株価見通し

当面下値模索の動きが予想される。

インテル[INTC]決算:1株利益は0.41ドルで市場予想を上回る

インテルは、主要なデジタル半導体メーカーである。世界のPCおよびデータセンター市場向けにマイクロプロセッサーの設計および製造に注力している。マイクロプロセッサーx86シリーズを開発した。半導体進化を予測する「ムーアの法則」は創業者のひとりであるゴードン・ムーアによって提唱された。引き続き、PC市場とサーバー市場向けの中央処理装置(CPU)市場シェアのリーダーである。また、通信インフラ、自動車、モノのインターネット(IoT)など、新たな分野にも進出している。自社のチップ製造能力を他社向けにチップを構築するアウトソーシングファウンドリーモデルに活用しようとしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★収入・・・前年同期比8%減の142億ドル(市場予想は135.4億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.41ドル(市場予想は0.21ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。粗利益率も予想以上に改善している。ガイダンスも公表し、第4四半期も予想を上回る見通しを示し、PC 市場の回復や製品ラインの競争力強化により、売上高が再び増加する見通しを示唆した。

今後の株価見通し

36ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。