・格付け会社フィッチ・レーティングスによって米国長期債の信用格付けが引き下げられた件は、初めて格下げされた2011年と比べて、マーケットの環境が落ち着いている点と、2回目であるということから、今回の件がトリガーになってマーケットが大きく下がるというようなことはないだろう。
・ほぼ終盤を迎えた第2四半期の決算発表では、S&P500銘柄のうち84%が発表を終え、業績は前年同期比で5.2%の減益となった。これは事前予想が-9%だったことを考えると悪くない結果。ただ第3四半期についてはガイダンスを発表した79社のうち62%がネガティブガイダンスとなった。
・米国に比べて割安感があるという意味で、新興国に投資妙味がある状況。MSCIエマージング・マーケット指数(新興国24ヶ国の株式を対象とする代表的な株価指数)でPER推移を見ると、これから割安感が出てくると思われる。注目はインド。インド・ニフティ・フィフティ指数に連動した投資信託などがあり、長期的な投資対象として積み立てに向いているマーケットではないか。