ASMLホールディング[ASML]決算:1株利益は4.93ユーロで市場予想を上回る
ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く企業で、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのトップサプライヤーである。
フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、3ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、ASMLの次世代EUVリソグラフィツールを必要とする。製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)などすべての大手半導体メーカーで使用されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比27%増の69.02億ユーロ(市場予想は66.87億ユーロ)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.93ユーロ(市場予想は4.60ユーロ)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済み EPS はともに予想を上回った。続く第3四半期売上高ガイダンスレンジは予想を上回ったが、粗利益率ガイダンスは予想を下回った。また、会社側の発表内容は慎重なスタンスを示すものとなった。
ダナハー[DHR]決算:1株利益は2.05ドルで市場予想を上回る
ダナハーは、不動産投資会社であったが、1984年に産業重視の製造会社となった。一連の合併、買収、売却を通じて、現在、ライフサイエンス、診断、環境・応用ソリューションの3部門で科学的な器具および消耗品の製造に主に焦点を当てている。
2023年に環境・応用ソリューション部門を売却する計画が2022年後半に発表され、その後ライフサイエンスおよび診断に完全に集中することになる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比8%減の71.57億ドル(市場予想は71.05億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.05ドル(市場予想は2.01ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]決算:1株利益は2.80ドルで市場予想を上回る
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器・診断、消費者の3部門で構成されている。
医薬品、医療機器・診断の部門は合わせて売上高の80%近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。消費者事業部門は、ベビーケア、美容、口腔ケア、市販薬、および女性の健康に焦点を当てている。地理的には、米国内で総収益の約半分が生み出される。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比6%増の255.30億ドル(市場予想は246.67億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.80ドル(市場予想は2.62ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の調整済みEPSを上方修正している。医薬品、医療機器とも販売が好調だった。パンデミック時に見送られていた手術が復活する中、医療機器部門が主因である。
ゼネラルモーターズ[GM]決算:1株利益は1.91ドルで市場予想を上回る
ゼネラルモーターズは、旧GMの経営破綻後、2009年7月に新生GMとして再建された。GM北米(GMNA)、GMインターナショナル・オペレーションズ(GMIO)、クルーズ、GMファイナンシャルの4部門からなり、8ブランドを展開する。
半導体不足により2021年にトヨタに奪われた米国市場シェア首位の座を2022年に奪還した。市場シェアは170ベーシスポイント上昇の16.4%で、トヨタに1ポイントの差をつけた。クルーズ自動運転車部門は、サンフランシスコやその他の都市で無人ジオフェンスAVロボタクシーサービスを提供しており、ドバイとも独占契約を結んでいる。アメリクレジットを買収して2010年10月にGMファイナンシャルが設立され、自動車ローンを手掛ける金融子会社となった。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比25%増の447.46億ドル(市場予想は428.24億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.91ドル(市場予想は1.86ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。収益性の高いモデルの米国での販売が予想以上に好調だった。今回の結果は投資家が電気自動車(EV)プログラムの進展を待ち望む一方で、ガソリンとディーゼルを燃料とするSUVやトラックを製造する内燃機関が大きな利益をもたらしていることが示された格好。
チャールズ・シュワブ[SCHW]決算:1株利益は0.75ドルで市場予想を上回る
チャールズ・シュワブは、証券業務、銀行業務、資産運用業務を手掛ける金融サービス会社である。
大規模な実店舗型の証券支店網とオンライン証券サイトを運営、モバイル取引機能も備え、証券業界で首位的地位を築いている。また、銀行業務、投資信託事業も展開し、独立系投資アドバイザーにサービスを提供している。顧客の預り資産残高は6兆5,000億ドル(2022年9月末現在)を超え、投資事業会社では業界最大手に属する。ほぼすべての収益が米国で生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★調整後の収入・・・前年同期比9%減の46.56億ドル(市場予想は46.03億ドル)
★1株当たり利益(調整済み)・・・0.75ドル(市場予想:0.71ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)経常収益、調整済みEPSはともに予想を上回った。預金残高は3044億ドルと前年比で31%減少したものの、予想は大きく上回っている。
今後の株価見通し
株高は株価に好影響を与えるだろう。