【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 50,872.11 △86.10 (6/9)
NASDAQ: 25,678.82 ▼250.84 (6/9)
1.概況
米国市場は高安まちまちの展開となりました。中東情勢をめぐり、米軍のヘリコプターがオマーン沖でイランにより撃墜されたためその対応をする旨を米中央軍が発表しました。中東情勢の緊張が意識され、今後も注視が必要です。
ダウ平均は28ドル高の50,814ドルで取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時49分に474ドル高の51,260ドルでこの日の高値をつけました。その後下落に転じ、日本時間1時40分に574ドル安の50,211ドルでこの日の安値をつけました。その後は反発に転じ、最終的に前日比86ドル高の50,872ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は250ポイント安の25,678ポイント、S&P500株価指数は19ポイント安の7,386ポイントでいずれも反落しました。小型株で構成されるラッセル2000は11ポイント高の2,867ポイントで続伸しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇しました。不動産が2.1%高となりました。素材が1.7%高で続き、ヘルスケアが1.3%高となりました。一方で、情報技術が1.8%安、エネルギーが1.6%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中17銘柄が上昇しました。ホームデポ[HD]が3.8%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シャーウィンウィリアムズ[SHW]が3.7%高で続き、ナイキ[NKE]が3.3%高となりました。一方で13銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が3.9%安、アップル[AAPL]が3.6%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、食品会社のジェイ・エム・スマッカー[SJM]は第4四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、2027年通期見通しも予想を上回ったことで10.4%高となりました。がん治療薬メーカーのニューバレント・インク[NUVL]は英国の製薬会社グラクソ・スミスクラインが106億ドルで買収することに合意し、39.3%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.04%低い4.52%となりました。10日朝のドル円は160円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国主要3指数は高安まちまちの展開となりました。米軍のヘリコプターの撃墜で中東情勢の緊張が意識されたほか、ハイテク株への警戒感も重なりました。一方で、他業種へ資金を振り向ける動きも広がりました。そのため、ナスダック総合株価指数やSOX指数は下落したものの、ダウ平均は上昇しS&P500株価指数も下落こそしたものの300以上の銘柄が上昇しました。また、原油価格はホルムズ海峡の船舶の通過量が増えているとの見方から下落しました。
夜間の日経平均先物は960円安の64,440円で取引を終えており、米国で半導体関連銘柄が下落した流れをうけ、本日の日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。本日は寄付き前に発表される国内企業物価に注目です。また、日本時間21時半には米国のCPI(消費者物価指数)の発表も控えており今後の米国の金融政策につながる重要な指標となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
