みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓について解説したいと思います。 前回は「イベントを通過しても株価が75日移動平均線を終値で維持するようですと、もち合いのなかの上限に近づくことも考えられる反面、75日移動平均線を終値で割り込んでしまい、回復できないようですと7月12日と13日のあいだにあけた窓を埋めることも考えられますので、思い込みや決めつけで取引をしないように注意したいところです」としましたが、結果はどうなったのでしょうか。
それでは、いつものように確認してみたいと思います。

まずはイベントの確認です。先週開催された重要なイベントといえば、日銀金融政策決定会合、米FOMCでしたが、結果を受けた反応を見てみましょう。
チャートでは右端の丸の部分になります。日銀の金融政策決定会合の結果は、「長期金利の上昇を容認」することや「ETF購入配分の見直し」が発表されたことに加え、「フォワードガイダンス(方向性を示す指針)」が導入されるなど、ほぼ予想通りの結果となりました。
また、当日は上下に株価が変動しましたが、指摘した通り75日移動平均線がサポートになりました。
さらにFOMCの結果も予想通りとなりこの結果を受け株価は反落する場面がありましたが、ここでも75日移動平均線がサポートになって持ちこたえる結果となっているのが分かります。
こうした状況から、繰り返しになりますが、前回指摘したように5日移動平均線を上回ってもち合いの上限に接近する可能性が高まる状況となっているのが分かります。
ただもち合いの上限に近づいているものの、もち合いを終値でブレイクするまではあくまでも、もち合いのなかで推移していることになりますので、高値掴みや売り時を逃さないようにすることが実際のトレードでは重要になります。
また実際のトレードでは抵抗線を突破するまでは高値を買わないようにすることと、利益確定を優先させる必要があることになります。
もち合いが形成され、その後にトレンドが発生するまで時間がかかるということを覚えておくと同時に、売買タイミングを誤らないようにする必要がありますので注意したいところです。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
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