昨日は秋分でした。そして今日の東京は涼しいを通り越して、むしろ寒い感じです。暦便覧に、秋分は「陰陽の中分となれば也」とあります。ここで云う陰陽とは、どう云う意味でしょうか?

同じく暦便覧に春分は「日天の中を行て昼夜等分の時也」とありますので、秋分で云う陰陽の中分は、必ずしも昼夜の長さが同じになる、と云う意味ではないでしょう。むしろ、暦便覧の中では、秋分の二つ前の二十四節気である処暑が「陽気とどまりて」云々とあり、秋分の直前の白露が「陰気ようやく重なりて」とありますから、気温とか気配の陰陽であるように思われます。

春分は昼夜の時間の長さで説明し、秋分は気配の変化で説明する。なんか分かる気がします。何かがDiminishする時は、気配がとても明らかで、急に、そしてクリアに分かるものです。Diminishとは、減少する・減退する・縮小する・衰える・下落する、などの意味です。そんな季節に入ってきたでしょうか。