私は一般に考えると異常とも思われる頻度で定期検診をしています。どこかに問題を抱えていて不安な訳ではありません。至って健康です。しかしそれなりに無理もしてますし、責任もあるので、随分昔から丁寧に定期検診を続けて来ました。例えば、健康体でありながらこの年齢で飲んだ胃カメラの回数は、上位0.1%未満の分布に入るかも知れません。
しかし定期検診の頻度は、今から1年半ほど前を境に一気に5倍くらいに増えました。中学1年からの同級生が、突然死んでしまったのです。事故でもなく、重い病気でもなく、風邪気味のような症状が2-3ヶ月続いていたのですが、或る日突然、数時間前まで普通に暮らしていた人間が、ポックリ逝ってしまいました。簡単に云うと風邪菌のようなものが或る内臓に入ってしまって膿を持ち、死んでしまったとのこと。
同級生に医師も多くいるのですが、その風邪気味風の症状の時に来られても、風邪だね、で終わっていたのではないかと。しかしその期間中に一度でも採血して調べていれば、炎症反応があるので、適切な抗生物質を飲めばそれで普通に治っていたのではないかと。その話を聞いた時に、私は何も難しいことを考えずに、毎月血液検査をすることに決めました。以来今日に至ります。
私のこの行動パターンは、トレーディングや投資、或いは経営判断にも一脈通じるものがあります。コントロール出来ない、しかし致命傷になるようなリスクは、どんなに小さなリスクでも取りたくない。一方対応可能なリスクであれば、大きなリスクでも取り組むことを厭わない。"タチ"とでも申しましょうか。いずれにしろ、健康管理はしっかりとしていきたいと思います。