今日、20歳くらいのスタンフォードの学生20人に講義をする機会を得ました。世界の中でも有数の優秀な学生達でしょう。頭良さそうな顔をしていた。しかし質問がどこか飛び抜けて優れていた訳でもありません。私の基本的な考えは、人の能力はさほど個人の間で変わらず、それよりもその能力をどう使うか、使い切るか、長く使うか、の方が大きな差を生むというものです。車のエンジンはトルク掛ける回転数で馬力になりますが、云うなれば人のトルクは大した個人差はなく、回転数、どれだけ回すかに大きな差があり、それが馬力、即ち結果に大きな差をもたらすと思うのです。

今日の彼ら、現時点では世界最高峰の学生達、彼らの将来はどうなるのだろう?回転数を上げられる対象を見つけられるか、そして高回転を維持出来るか。或いはどんな対象だって、人間界にずっと存在してきたものである以上そんなに差があるとも思えず、その対象を好きになれるか、好きになるか、が一番重要なのかも知れません。

私は今までに沢山の選択をしてきました。私の選択に何かしらの法則や方針があったのだろうか?分かりません。しかし20歳過ぎでそんな重大な方針を持っていたとも思えず、若い頃も、今までも、今も、案外その時その時で違う選択をしてきたのだと思います。でもひとつ云えるかも知れないこと。それは自らの選択にいつもあまり後悔しなかったと思うのです。自己肯定と云うと鼻持ちならないように聞こえるかも知れませんが、過去の自分も今の自分も肯定して初めて、前進したり継続することが出来ると思うのです。私はナルシストではありません。でも自分を大切にすることは重要だと思います。

彼らと私は30も歳が違う。オドロキです。頑張って欲しいなと思います。正確には、自分を大切にして欲しいと思います。あー、しかし若い人と話すのはいいですね!