先ずは日経平均、引け値で15年ぶりの2万円回復。おめでとうございます!誰に対しておめでとうなのか良く分かりませんが、めでたいことに違いはないので、やはりおめでとうございます!と云いたくなってしまいます。ここはまだ通過点。物価が上がらず、日銀が大型金融緩和を続ける間は、まだ株価は上昇余地があるでしょう。

さて、昨日は当社が提供する新世代FX取引プラットフォーム「tradable」のイベントで六本木のニコファーレに行きました。ニコファーレと云えば、かつてアジア最大のディスコと呼ばれたベルファーレのあったところです。奇しくも日経平均が2万円を付けた正に15年前の2000年、ベルファーレでビットバレーの巨大な集まりが開かれ、私もそのステージにいたのでした。膨大な数の参加者、渦巻く熱気、時の日銀総裁速水優から東京都知事石原慎太郎まで来た、或る意味異様なエネルギーに満ちた空間でした。その熱気の中で、数人が順番にステージで応援メッセージをスピーチしたのですが、それがソフトバンクの孫さんであり、DeNAの南場さんであり、そして私でした。他にも確か2人ぐらい話されたと思うのですが、誰であったか、記憶が鮮明ではありません。

あのベルファーレの跡地か。少々感慨深く、昨日ニコファーレに行ったのですが、当時の面影はなく、遙かに、比べようもなく小さな施設でした。私はてっきりベルファーレのビルはそのままに、ディスコがニコファーレになったと勝手に思っていたのですが、なんのことはない、ビルは建て替えられていたのでした。東京の不動産再開発は、基本区画はそのままに、即ち建物を取り囲む道には手を出さずに、その内側だけでビルが建て替わるので、ミクロな変化が起きるので、うっかりするとその変化に外からは気付かないことがあります。ベルファーレからニコファーレへの変化は、区画が変わっていないということと、一方ネットワークを通じたニコファーレの影響力・仮想空間も含めた大きさのイメージが或る意味でベルファーレと重なって、まんまと私は錯覚を起こしていたのでした。

日経平均とベルファーレ・ニコファーレ。15年という時空を超えて起きた事象は、人の営みが波のようであることを、私に再認識させるのでした。