今日は桃の節供。身を清めてお祓いをして、ベターな将来を願う日。野山の薬草を摘んで身体の穢れを清める替わりによもぎ餅を食べる。大晦日に形代(かたしろ)に息を吹きかけて炊きあげていただくように身代わりのひなを川に流す替わりに、ひな人形を飾る。そんな風に変わってきた桃の節供は、日本では西暦701年3月3日に初めて行われたそうですから、今日は1315回目のひな祭りになります。長いですね。我が国では、神社・仏閣・季節の行事の歴史を辿ると、1000年以上前から基本的に同じことを繰り返してきていることが多くあります。恐るべし。
その1000年以上の歴史の中で、人の思いは常に一緒だったのでしょうか。うわべの形だけが残って、中身となる思いが忘れ去られると、いずれ形も崩れていってしまうでしょう。思いは大切にしたいですね。しかし西暦701年かぁ。かなり昔だなぁ。この年の9月9日、重陽の節供の日に、あの有名な大宝律令が出来たとのこと。日本の刑法・民法・行政法の始まりですね。そんな歴史にちょっとは思いを馳せ、桃の節供の意味を思い出しながら、今日は過ごしたいと思います。