今、イギリスで機関投資家相手に、マネックスグループ全体の状況や、取り掛かっている各種プロジェクトの進捗、当社グループの方向性、私がビジネス環境をどう捉えているかなどを説明し、説明する以上の時間、質問を受け、それに答えています。いわゆるIRという活動ですが、かなりのエネルギーを必要とします。しかしそのプロセスの中で、自分の考えも整理されますし、新たな発見があることもあります。何よりも、当社グループの株主、株主になる人、株主であった人に説明をすることは、私の義務・責任であり、しっかりと取り組んでいます。
私はこのような活動に、創業以来膨大な時間を費やしてきました。これは機関投資家だけではなく、個人投資家の方々に対しても、行ってきたことです。14年前、上場後初の株主総会を敢えて土曜日開催として多くの個人株主の方々に参加していただけるようにして、以来ずっと総会は土曜日に開いていることも含め、オンラインで、オフラインで、個人投資家だけを対象とした会社説明会も必ず毎四半期行ってきました。機関投資家と個人投資家の方々に御案内する資料も、いっさい差を付けたこともありません。

然しながら、本当の意味で当社グループの説明をし、理解をしていただいて、御質問に答えるという一連のプロセスが、個人投資家の方々向けに出来ていたかということに関して、出来ていなかったのではないか、と大きく反省するに至りました。機関投資家と個人投資家の方々向けの資料・説明にいっさい差を設けないことが、本当に最善の方法なのか。事実として私が海外の機関投資家に説明し質疑応答する時間の総和は、個人投資家の方々に説明し質疑応答する時間よりも、結果として遙かに長くなっています。それでいいのか。

受け手の立場になって丁寧に情報を発信し、伝え、理解していただくことが出来ていなかったのではないか。このマネックスメールは今日で3803号。そして私は一営業日も休まず、一号も落とさずこのつぶやきを書いてきました。しかしそれをもってちゃんとコミュニケーションしていると勘違いして来なかったか。
私はおっちょこちょいで大げさな性格なのですが、以上のような反省を、今回イギリスの投資家と話していて、強く思いました。このつぶやきは、様々な方々が読まれていて、それぞれの方の期待も違うとは思うのですが、さはさりながら、このつぶやきによって、多くの方々とのコミュニケーションを取っているということをもっと意識して、当社グループのことについても、もっと伝えるように努力していきたいと思います。今日は業務連絡のようなつぶやきで失礼しました。硬軟取り混ぜながら、つぶやき、並びにコミュニケーションの改善に努めてまいります。