今日はマネックス証券の親会社であるマネックスグループの取締役会でした。ふと、私は何回ぐらいの取締役会の議長をしてきたのかを思いました。マネックス証券創業から16年弱。今はマネックス証券、トレードステーショングループ、マネックスグループの取締役会議長をしていますが、今までに買収してきた数社の取締役会議長も、その会社がマネックス証券などに合併するまではしたり、或いはグループ内のいくつかの子会社の取締役会議長も、かつてはしていました。過去15年間で、平均しても三社程度の取締役会議長をしてきたでしょうか。一社あたりの年間の取締役会の数はばらつきがあります。マネックス証券、マネックスグループなどですと15回程度ありそうですが、ぐっと回数の少ない子会社などもあったので、これまた大胆に平均を予想すると12回程度でしょうか。すると、12x3x15=540。うーむ実に500回以上。まぁ感覚的にもこれは当たっています。

500回全てが同じような内容ではありません(因みに私は恐らく同数程度の取締役会に、議長でない一取締役として別途参加して来たと思われます)。濃淡がかなりあります。各社間でも違いがありますが、これは主に参加しているメンバーの違いに起因するものです。同じ会社でも時と共に変わっていきます。構成メンバーの変化がやはり大きな要因ですが、時代の要請の変化とか、空気の変化によるものもあります。然しながら、やはり議長の、この場合は私自身ですが、考え方や運営の仕方の変化や違いによる取締役会の変化が一番大きいと思います。グループ外の(私が議長をしていない)各社の取締役会との違いを見ると、これが同じ"取締役会"か、と思うほど大きな差があったりもしますし、この理由は歴然です。

コーポレートガバナンスは昨今の我が国におけるホットなテーマですが、この取締役会議長の考え方や運営の仕方、といった部分のクロスリファランスというか共有が、今後とても大切になってくるのではないでしょうか。そんなことをふと思った今日でした。これだけの回数の、そして変化する取締役会の運営には、多くの社員や関係者の綿々たる努力が必要です。そういったノウハウの共有も、もっと進んでいくべきでしょうね。