今日、ニューヨークの友人から突然メールが来ました。彼は某最大手投資銀行の幹部を務め、某超有名ファンドの投資責任者もしたことのあるアメリカ人です。今も金融界で活躍しています。彼は我が国に於ける個人向け国債の販売広告に関する英文記事を読み、びっくりしてメールしてきたのです。

広告は、証券会社によるものではありません、財務省によるものです。英文記事は「この広告は5人の若い女性にインタビューしており、国債を持ってる男性はもてる!と書いている。記録的な国の借金が国債への買い意欲をびびらせている中、財務省は広告を出してアピールしている。」と云った、皮肉たっぷりの内容になっています。短い記事ですが、恐らくこの記事は欧米の金融関係者の間を面白がられて回っているのでしょう。

かつて個人向け国債が発行され始めた時、私は色々な問題を感じ、このつぶやきに書いたり、財務省に質問状を持って行ったりしました。2002/12/3「国のディスクロージャー2」、2003/2/10「債権者」、2003/2/17「個人向け国債」、2003/2/28「国債顛末」、2003/5/2「財政均衡」などのつぶやきバックナンバーを、御興味のある方は「昔の読み物」として御参照下さい。

あれから7年。何も変わらなかったのでしょうか。でも昔の方が色々云い易かったかなぁとは感じます。その違いは政府の所為でしょうか、それとも私の所為でしょうか。或いはまた違う理由でしょうか。いずれにしろ、国債を持っているとモテるなんて、そんなことはないと私は信じます!