【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,573.29  △509.19 (9/11)
NASDAQ: 26,333.04  △251.31 (9/11)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。今週のFOMCでの利上げの判断に影響を与えるとされた消費者物価指数(CPI)が市場予想と近い結果になったことで市場には安心感が広がりました。それにより、主要3指数揃って4日続落となっていたものの、自律反発により買いが優勢の展開となりました。

ダウ平均は140ドル高の52,204ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きでこの日の安値をつけました。その後、大きく上昇し、日本時間22時37分に656ドル高の52,720ドルでこの日の高値をつけました。以降はやや上昇幅を縮小する場面もあったものの、概ね横ばい圏での推移が続き最終的に509ドル高の52,573ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は251ポイント高の26,333ポイント、S&P500株価指数は65ポイント高の7,656ポイントでいずれも5日ぶりの反発となりました。

2.経済指標等

8月の消費者物価指数(CPI)が発表され、前年比で3.4%上昇、前月比も0.4%上昇となりいずれも市場予想通りとなりました。また、食品・エネルギーを除くコアでは前年比が2.4%上昇となり市場予想通りとなった一方、前月比は0.3%上昇となり市場予想(0.2%上昇)を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇、2業種が下落となりました。コミュニケーション・サービスが1.4%高、一般消費財・サービス、情報技術、資本財・サービスが1.1%高となりました。一方で、公益事業が0.3%安、ヘルスケアが0.1%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上昇しました。シスコシステムズ[CSCO]が4.4%高、アイビーエム[IBM]が4.0%高、ボーイング[BA]が2.8%高となりました。一方で6銘柄が下落し、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2.4%安、アムジェン[AMGN]が1.3%安、メルク[MRK]が0.5%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、アドビ[ADBE]が10日の引け後に第3四半期決算を発表し、売上高予想が市場予想を下回り、下落して取引を開始したものの調整後1株利益が市場予想を上回ったことから反発し1.4%高となりました。また、ゲームストップ[GME]はコーヘン最高経営責任者(CEO)が自社株を100万株購入したことが明らかとなり3.7%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日と同じ4.96%で取引を終えています。また、14日朝のドル円相場は153円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

CPIが概ね市場予想通りとなったことで安心感が広がり米国の主要3指数は揃って上昇しました。CPIの結果により今週のFOMCでの利上げ確率は9割近くまで上昇しているものの、現状の高いインフレ打破のため利上げをすることが確実視されることでしっかりとインフレへの対策がされるとの期待が広がり、続落が続いていた株価は自律反発の流れとなりました。今週は米国ではFOMCがあるほか、日本でも日銀政策決定会合が行われることで日米とも中央銀行に動きが出ることで株式市場にも大きな影響がでそうです。
夜間の日経平均先物は550円高の64,510円で取引を終えており、日経平均は金曜日に大きく下落したことから小幅の反発でのスタートが見込まれますが、今週は日米での中央銀行の政策金利の決定を控えていることから様子見ムードが広がりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)