【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,218.58 ▼6.06 (7/22)
NASDAQ: 25,690.90 ▼146.30 (7/22)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って下落しました。今後の決算シーズンへの警戒感や中東情勢悪化を背景とした原油高が重荷となり売り優勢となりました。一方で半導体関連銘柄は底堅く推移し、フィラデルフィア半導体株指数は小幅に上昇しました。
ダウ平均は62ドル高の52,287ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時30分に75ドル安の52,148ドルでこの日の安値をつけました。その後、上昇に転じ、日本時間23時06分に286ドル高の52,511ドルでこの日の高値をつけました。以降は上昇幅を縮小した後、引けにかけて下落に転じ最終的に6ドル安の52,218ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は146ポイント安の25,690ポイント、S&P500株価指数は10ポイント安の7,498ポイントでいずれも反落しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。公益事業が2.3%高、素材が1.5%高、エネルギーが1.2%高となりました。一方で、コミュニケーション・サービスが1.3%安、一般消費財・サービスが0.8%安、ヘルスケアが0.6%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中13銘柄が上昇しました。エヌビディア[NVDA]が2.3%高、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が2.0%高、ボーイング[BA]が1.9%高となりました。一方、16銘柄が下落し、1銘柄が横ばいでした。セールスフォース[CRM]が4.2%安、アイビーエム[IBM]が2.3%安、マイクロソフト[MSFT]が1.9%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、通信大手のエーティー・アンド・ティー[T]は第2四半期決算で、携帯電話の契約者数の増加で調整後1株当たり利益が予想を上回り3.5%高となりました。また、GEベルノバ[GEV]は第2四半期決算で関税が重荷となり、風力部門が冴えず、1株当たり利益が予想を下回ったほか、見通しも期待より弱く8.7%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%高い4.65%となりました。また、23日朝のドル円相場は163円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は決算発表や中東情勢への警戒から主要3指数が揃って下落しました。中東情勢をめぐっては、米国はイランの発電所や橋の攻撃を示唆しており停戦への壁は高くなっています。また、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合まで1週間ほどに迫っているなか、一時はインフレ緩和の期待から金利据え置きが有力視されていましたが、足元では据え置き確率が約70%、利上げ確率も約30%織り込まれています。ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長はフォワードガイダンスを行わない方針を表明しているため、今後もこうした状況が続く可能性があります。
夜間の日経平均先物は260円高の66,330円で取引を終えており、米国市場は売り優勢となったものの、半導体関連銘柄の一部は上昇していることから、本日の日本市場は小幅での買いが優勢のスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
