【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,778.04 △316.14 (9/17)
NASDAQ: 26,418.30 △439.87 (9/17)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って4日ぶりに反発しました。前日のFOMCで、利上げが決定しインフレにしっかりと対応していく姿勢が示されたことで金利は節目の5%割れとなりました。また、トランプ米大統領がイランとの戦闘は終わりが近づいている旨の発言をしたほか、中東諸国の首脳との会談の見通しが報じられたことで原油価格が下落しました。これらから買いが優勢の展開となりました。
ダウ平均は420ドル高の51,882ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時30分ンに474ドル高の51,935ドルでこの日の高値をつけました。その後、上昇幅を一気に縮小し、日本時間23時09分に145ドル高の51,607ドルでこの日の安値をつけました。以降は反発し上昇幅を拡大した後は概ね横ばい圏で推移し、最終的に316ドル高の51,778ドルでこの日の取引を終え4日ぶりの反発となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は439ポイント高の26,418ポイント、S&P500株価指数は85ポイント高の7,637ポイントでいずれも4日ぶりの反発となりました。
2.経済指標等
8月の米住宅着工件数が発表され、127万5千件となり、市場予想(131万9千件)を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇、2業種が下落となりました。情報技術が2.2%高、一般消費財・サービスが1.4%高、公益事業が0.9%高となりました。一方で、金融が0.1%安、生活必需品が0.1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。エヌビディア[NVDA]は、フアン最高経営責任者(CEO)がAIのあり方を話し合う英国での会合に出席し、AIのシステムを厳格にテストし、製品の安全性が十分でなければ世に出すべきではない旨の発言をしました。また、AIの活用が幅広い業界に広がる中で同社の半導体販売が今後1年間で倍増する見通しを示したことで株価は2.5%高となりダウ平均構成銘柄中でトップの上昇率となりました。そのほか、シスコシステムズ[CSCO]が2.3%高となりました。また、アマゾン・ドットコム[AMZN]は、発電機メーカーのジェネラック・ホールディングス[GNRC]と最大80億ドル規模のデータセンター用の発電機供給で合意し2.1%高となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、マーベル・テクノロジー[MRVL]はグローバルファウンドリーズ・インク[GFS]と複数年にわたる生産契約の拡大を発表し4.8%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.09%低い4.93%で取引を終えました。18日朝のドル円相場は155円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
金利や原油価格の上昇が一服したことで米国の主要3指数は揃って4日ぶりに反発しました。幅広い銘柄に買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数も3.1%高となり相場を支えました。
夜間の日経平均先物は570円高の64,770円で取引を終えており、米国市場が上昇した流れを引き継ぎ、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。ただ、本日は日銀金融政策決定会合の結果が公表されるほか、引け後には植田総裁の会見が予定されているため大きな上昇とはならず徐々に様子見ムードになると考えられます。また、本日は日銀が利上げすることは確実視されていますが、インフレや今後の利上げ見通しのほか、為替も徐々に再び円安方向に進んでいるため会見での発言にも注目されます。そのほか、本日の寄付き前には全国消費者物価指数(CPI)が発表されるため、こちらもインフレ動向を見極める上で注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
