6月末・四半期末のリバランスと7月初めの資金フロー
・6月18日、市場最大規模の約8.3兆ドルに及ぶオプションのエクスポージャーが満期を迎え、ポジションが一度リセットされた。
・四半期末の年金基金のリバランスで、6月末にかけて一時的に株式の売りが出やすい局面にある。
・7月からは退職年金拠出やパッシブ運用(投資信託・ETF)への新規資金が入りやすい。
・短期的な下落は需給要因による一時的な動きと位置づけられる。6月末通過後は買いの力が優勢になりやすい。
半導体主導の相場、個人・ETF・自社株買いの三重の買い手が相場を下支え
・個人投資家の米国株の現物株取引は5月に過去最高を更新、6月はそのペースを上回る。オプションの1日あたりのプレミアム支払いは、5月の58億ドルから6月は70億ドルへ増加した。家計の現金残高も厚い。VIX指数(恐怖指数)が足元の16程度なら押し目買いが入りやすい。
・半導体は相場の中核テーマ。関連オプションの1日あたりのプレミアムは、5月の16億ドルから6月には19億ドルへ増加し、AIインフラ(データセンター、クラウド)など実需を背景に資金が集中。短期調整はあり得るが、主役は続く公算だ。
・ETFへの資金流入は年初来で1兆ドル超と加速。S&P500に1ドル入ると約18セントが半導体、33セントがマグニフィセント・セブンに配分され、構造的に大型テックと半導体へ資金が流れやすい。
・企業の自社株買い承認額は、年初来9250億ドル超で過去最高規模。特にテクノロジーとエネルギーが中心で、個人資金・ETF流入と資金の向きが重なり、需給の底堅さに直結している。
7月の季節性、リスクと見通し
・7月前半は強い季節性がある。S&P500は1928年以降で上昇確率69%、平均リターンは+1.5%。ナスダック100は1985年以降で上昇確率76%、平均リターン+2.2%。需給改善や新規資金流入、自社株買いが重なりやすい。
・リスクは中東情勢や年金リバランスに伴う短期的な値動きの荒さ。ただし景気・企業業績は堅調で、下落は需給要因の一時的調整にとどまりやすく、7月以降は買い需要が入りやすい。
