米国株市場の現状と2026年第2四半期決算の動向

・決算結果が良くても株価が売られる、期待値が非常に高い相場環境である。

・2026年7月は、S&P500やナスダック100は下落し、特に半導体関連など大型テクノロジー株の下落が目立つ。

・株価の下落は経済指標や企業業績の悪化によるものではなく、株価の乱高下が起きている状態である。

・決算発表を終えた企業の多くが市場予想を上回る増益・増収を記録しており、全体としての決算内容は非常に良好である。

・AIや半導体から金融やディフェンシブ銘柄への資金ローテーションが進んでおり、時価総額の小さい銘柄は相対的に堅調に推移している。

AI関連株が売られている背景

・株価上昇後の自然な調整に加え、市場のAI投資に対する評価基準が、投資金額の大きさから投資の回収時期へと変化している。

・アルファベット[GOOGL]やテスラ[TSLA]は売上高が好調であったものの、大規模な設備投資によるフリーキャッシュフローの悪化が嫌気され、株価が下落した。

・AIの需要自体は引き続き強いが、金利が上昇する環境下では、リターン回収に時間がかかる投資に対して厳しい目が向けられている。

・今後は売上の増加だけでなく、投下資本利益率や営業利益率、フリーキャッシュフローなどの指標がより厳しく評価される。

アップル[AAPL]の強みとAI戦略

・アップル[AAPL]は他の大型テクノロジー企業と異なり、自社で巨大なデータセンターを持たない低資本型の戦略をとっている。

・設備投資を売上高の約2.5%に抑え、外部のAIモデルと自社の25億台を超える稼働端末を組み合わせてAIを収益化する方針をとっている。

・大規模な自社株買いなど資本効率の高さが評価され、AI設備投資への警戒が強まる中で資金の避難先として見なされている。

・独自のAI基盤を持たず他社に依存する戦略が、長期的に独自の価値を生み出せるかどうかは今後の懸念事項である。

アップル決算の注目ポイント

・中国市場におけるiPhoneの販売回復が継続するかどうか。

・「Apple Intelligence」が実際の端末買い替え需要を喚起できるかどうか。

・製品よりも利益率が高く、安定した収益源となっているサービス部門の動向。

・部品価格が上昇する中で、約50%の高い粗利益率を維持できるかどうか。

・同社のAI戦略について、どのような方針や説明が示されるか。

今週(7月27日週)の決算発表と市場の懸念材料

・マイクロソフト[MSFT]、メタ・プラットフォームズ[META]、アマゾン・ドットコム[AMZN]などの主要企業が多数決算発表を控えている。

・企業の決算結果だけでなく、中東情勢の動向が市場に影響を与える可能性がある。

・トランプ氏の発言内容によって、市場の雰囲気が変化するリスクが存在する。