日経平均7万円到達の背景と短期的な見通し

・国内金融政策会合がノーサプライズとなり機械的な買いが入り、ワンタッチで7万円台に乗せた動きだ。

・節目達成による目標達成感が強く、7万円の継続維持は不透明で目先は一服しやすい地合いだ。

・長い時間軸ではさらなる上値余地を否定しないが、短期はテクニカル主導の値動きに留まりやすい局面である。

AI・半導体主導相場の焦点とバリュエーションの見方

・相場の軸はAI関連を中心とした半導体で、実際の利益拡大がどこまで続くかの見極めが焦点だ。

・メモリー半導体など足元の利益が急増している分野はバリュエーションが相対的に低く、押し目でも下値が深くなりにくいとみられる。

・一方、データセンター投資の恩恵が大きい周辺分野や電子部品の一角には高PER(株価収益率)が目立ち、決算未達や中期計画への失望をきっかけに大幅調整が起きやすい過熱ゾーンがある。

金利・地政学が与えるリスクと利確の実務的アプローチ

・中東情勢の沈静化が進めば原油安とインフレ鈍化につながり金融緩和に追い風となる一方、米景気は底堅く米金融政策会合の新体制は当面動きにくい状況だ。

・実質金利の上昇や利上げ転換観測は半導体相場のアキレス腱であり、雇用統計上振れ時には半導体株指数が1日で約10%急落する場面があった。

・利確は上昇途上での機械的売りよりも、ピークを確認して下落に転じた局面で実行する発想が現実的。いわば「落ちてくるナイフ」の逆の考え方である。