東京市場まとめ

1.概況

日経平均は89円高の61,957円と続伸して取引を開始しました。前日の米国市場では、半導体銘柄を中心にハイテク株に買いが入り、日本市場も序盤から好調な推移となりました。序盤から急ピッチで上げ幅を拡大した日経平均は、10時22分に3,497円高の65,364円をつけ、この日の高値を更新しました。前引けは2,704円高の64,572円となりました。

後場は寄り付き前に、日銀金融政策決定会合の結果が公表され、市場予想通り政策金利は据え置かれました。会合結果に特段のサプライズもなかったものの利益確定の動きから伸び悩み、最終的には2,494円高の64,362円で続伸となりました。

TOPIXは50ポイント高の4,003ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が19ポイント高の685ポイントで続伸しました。

2.個別銘柄等

東京エレクトロン(8035)は6.2%高の55,500円をつけ、大幅続伸となりました。30日、2027年3月期の中間決算にて純利益が前年同期比44%増の3490億円になる見込みと発表しました。従来予想3280億円から上方修正となったほか、市場予想を上回る業績ガイダンスが買い材料となりました。

第一三共(4568)は11.1%安の2,567.5円をつけ、大幅反落となりました。31日2027年3月期の当期純利益が前期比10%減の2510億円を見込むと発表しました。従来予想の2600億円から下方修正となるほか、市場予想を下回ったことが失望売りにつながりました。

日本たばこ産業(2914)は一時8.3%高の7,218円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。30日、2026年12月期(今期)の当期純利益が前期比26%増の6440億円を見込むと発表しました。従来予想の5700億円から上方修正となり、市場予想を上回るガイダンスが評価されました。

富士通(6702)は6.2%安の3,659円をつけ、6営業日ぶりとなる大幅反落となりました。30日、2027年3月期の第1四半期決算にて、営業利益が前年同期比57%増の525億円であったと発表しました。市場予想を上回ったものの、通期予想の上方修正を期待して先回りで買っていた投資家からの売りが出たようです。

料理動画などを手掛けるクラシル(299A)は8.9%高の1,164円をつけ、大幅反発となりました。30日、2027年3月期の第1四半期決算にて純利益が6億400万円で、同社の決算説明資料による前年同期比16%増であったと発表しました。加えて、月間利用者数(MAU)は3月末から31万増となる347万人となったことも買い材料となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

半導体関連銘柄が買われ、日経平均は4.0%高で大幅続伸となりました。また、大引け後に控える植田日銀総裁の記者会見を前に、様子見ムードもあり、後場は横ばい圏で推移しました。来週にかけても、主力銘柄の決算に注目が集まります。大引け後にはキオクシアホールディングス(285A)、TOTO(5332)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、来週は3日に三菱商事(8058)、6日にソフトバンクグループ(9984)、古河電気工業(5801)などの決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)