【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 50,687.07  ▼620.72 (6/3)
NASDAQ: 26,853.98  ▼239.93 (6/3)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って下落しました。米国とイランの間で交戦があったほか、イランがクウェートやバーレーンに攻撃をしたことで紛争が中東地域全体へ波及する恐れがあり、緊張が高まっています。

ダウ平均は86ドル安の51,220ドルで取引を開始しました。寄付きでこの日の高値をつけました。その後は下落が続き、620ドル安の50,687ドルで取引を終え、安値引けとなりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は239ポイント安の26,853ポイント、S&P500株価指数は56ポイント安の7,553ポイントでいずれも10日ぶりに反落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は38ポイント安の2,893ポイントで反落しました。

2.経済指標等

5月の米ISM非製造業景気指数が54.5と発表され、市場予想の53.8を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち5業種が上昇しました。エネルギーが1.4%高となりました。生活必需品が0.8%高で続き、ヘルスケアが0.7%高となりました。一方で、情報技術が1.5%安、金融が1.2%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中9銘柄が上昇しました。ウォルマート[WMT]は3.4%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アムジェン[AMGN]が3.0%高で続き、キャタピラー[CAT]が1.8%高となりました。一方で21銘柄が下落し、アイビーエム[IBM]が7.2%安、セールスフォース[CRM]が5.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]はメッセンジャーやインスタグラムなどを通じて顧客対応する「人工知能(AI)ビジネスエージェント」を発表し4.2%高となりました。化粧品小売りのアルタ[ULTA]は業績見通しの下方修正が嫌気され、4.8%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高い4.49%となりました。4日朝のドル円は160円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は揃って下落しました。中東で再び交戦状態となったことで緊張が高まっており、原油価格は上昇しています。今後、再び和平に向けた動きが起きるのか引き続き注視していく必要があります。夜間の日経平均先物は430円安の68,130円で取引を終えており、米国市場の流れを引き継ぎ本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。

昨日は日銀の植田総裁が講演し、今後の金融政策運営をめぐっては中東情勢の不透明な状況でも経済の下振れリスクよりも物価の上振れリスクが高まると判断される場合には利上げの是非をしっかりと議論する必要がある旨の発言をしています。そのため、6月中の利上げも十分に視野に入ることになりそうです。個別株では、ヤマダホールディングス(9831)は家電大手のエディオン(2730)と経営統合する方針が報じられたことから本日の値動きに注目です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)