東京市場まとめ
1.概況
日経平均は838円安の65,584円と下落して取引を開始しました。前日の米国市場では、ハイテク株が軟調に推移したことで、日本市場も売りが優勢でスタートしました。寄付きから、下げ幅を拡大した日経平均は徐々に水準を切り下げ、前場は1,853円安の64,568円で午前の取引を終えました。
後場も安値圏で一進一退に推移し、最終的には1,811円安の64,611円で反落しました。
TOPIXは42ポイント安の4,011ポイントで4営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント安の686ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は9.5%安の56,010円をつけ、大幅続落となりました。24日、ブルームバーグ通信が韓国でメモリー株などを対象としたレバレッジ型上場投資信託(ETF)について、個人投資家を対象とする最低預託金の引き上げ時期が7月31日に前倒しになると報じ、これを受けて韓国総合株価指数(KOSPI)が下落し、キオクシアホールディングスにも重荷となりました。
ベイカレント(6532)は4.7%高の6,522円をつけ、大幅続伸となりました。23日、外資系証券が同社の目標株価を従来の8,100円から8,400円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。サイバー攻撃の増加などにより同社のセキュリティー診断需要が伸びているとされています。
日本航空(9201)は2.2%安の2,787円をつけ、3日続落となりました。中東情勢の緊迫化を受け、23日の米原油先物が一時1バレル93.50ドルと期近物として6月中旬以来の高値を付け、燃料コスト上昇による業績下押し懸念が売り材料となりました。
ディスコ(6146)は12.3%安の60,890円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反落となりました。23日、2027年3月期第2四半期の純利益が前年同期比23%増の395億円になる見通しだと発表したものの、市場予想を下回ったことが利益確定の売りにつながりました。
東宝(9602)は6.5%高の1,446.5円をつけ、大幅反発となりました。24日より公開された「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が各劇場で満席の時間帯もあるなど出足好調と伝わっており、これによる業績貢献に期待した買いが集まりました。
オービックビジネスコンサルタント(4733)は8.9%高の7,638円をつけ、大幅続伸となりました。前日23日の取引時間中に2027年3月期の第1四半期決算の中で、10月から同社のSaaS製品を値上げすると発表しました。前日も買い材料視されたなか、この日はアナリストのポジティブ評価などが伝わったことで、株価は好調な推移となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は人工知能(AI)・半導体銘柄への売りが重荷となり、2.7%安となりました。リスク回避姿勢が強まった中で、来週はキオクシアホールディングスを始めとした日米のテクノロジー企業の決算発表が注目されます。29日にはマイクロソフト[MSFT]、メタ・プラットフォームズ[META]、30日にはアマゾン・ドットコム[AMZN]、アップル[AAPL]、国内では31日にキオクシアホールディングス、ソニーグループ(6758)の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
