東京市場まとめ
1.概況
日経平均は570円高の60,374円と反発して取引を開始しました。原油価格の下落や米長期金利の上昇一服もあり、前日の米国市場では主要3指数が揃って上昇しました。米株高の流れを受けて、堅調なスタートとなった日経平均は勢いを落とすことなく2,140円高の61,945円で前引けとなりました。
後場も前半は底堅い値動きとなり、14時7分には2,239円高の62,043円で、この日の高値をつけました。その後は急ピッチで上昇した反動から、上げ幅を縮小したものの最終的に1,879円高の61,684円と6営業日ぶりに反発して取引を終えました。
TOPIXは62ポイント高の3,853ポイントで反発しました。新興市場では東証グロース250指数が10ポイント高の796ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)はストップ高水準となる19.8%高の6,039円をつけ、6営業日ぶりとなる大幅反発となりました。20日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、「米オープンAIが早ければ22日にも米国での新規株式公開(IPO)を申請する準備を始めた」と報じました。オープンAIには同社が傘下のファンドを通じて出資しており、IPOによる収益期待が買い材料となりました。
SOMPOホールディングス(8630)は10.7%安の5,568円をつけ、大幅続落となりました。20日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比23%減の4900億円を見込むと発表しました。増配と自社株買いも併せて発表したものの、今期のガイダンスが市場予想を下回ったことが売り材料となり、株価は軟調な推移となりました。
イビデン(4062)は14.3%高の17,875円をつけ、大幅続伸となりました。20日、外資系証券が同社の12ヶ月先目標株価を従来の1万5800円から2万500円へと引き上げ、これを材料視した買いが入りました。なお、投資判断は3段階で最上位の「バイ(買い)」で据え置かれています。アナリストは「人工知能(AI)の画像処理半導体(GPU)向けの需要だけでなく、カスタムAI半導体(ASIC)、ネットワークスイッチ、サーバーCPU(中央演算処理装置)需要拡大の恩恵を受ける」と指摘しています。
ニッコンホールディングス(9072)は一時13.0%高の6,520円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。20日、ブルームバーグ通信が「ニッコンホールディングスが非公開化に向けた検討に入り、具体的な提案を募る1次入札を6月初旬に実施する方針であることが分かった」と報じました。TOB(株式公開買い付け)への思惑から買いが優勢となりました。
AeroEdge(7409)は11.3%高の4,195円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反発となりました。20日、航空機体部品の加工などを手がけるオノプラントの全株式を取得し、完全子会社化すると発表しました。買収によりシナジーを生み出し、事業領域や供給能力の拡大につなげるとしており、これを好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は3.1%高の61,684円で6営業日ぶりに反発しました。ここのところ軟調に推移していた人工知能(AI)や半導体などが買い戻されたことが指数を押し上げました。明日に向けて、米国ではウォルマート[WMT]やワークデイ[WDAY]、ズーム・コミュニケーションズ[ZM]などの決算発表が予定されているほか、米新規失業保険申請件数などの経済指標の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
