【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 45,166.64  ▼793.47 (3/27)
NASDAQ: 20,948.36  ▼459.72 (3/27)

1.概況

27日の米国市場は主要3指数が揃って下落しました。原油先物価格が上昇したほか、今後も中東での軍事衝突が激化し、緊張状態が長期化しかねないとの懸念が売りを呼んだほか、週末とあって持ち高調整の売りも相場を下押ししました。

ダウ平均は55ドル安の45,904ドルと下落して取引を開始しました。序盤から、軟調な推移となり、45,500ドル近辺で一旦下げ止まりました。中盤までは一進一退での推移となったダウ平均ですが、後半にかけて下げ幅を拡大しました。取引終了間際に896ドル安の45,063ドルをつけ、この日の安値を更新し、最終的には793ドル安の45,166ドルで続落しました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は459ポイント安の20,948ポイント、S&P500株価指数は108ポイント安の6,368ポイントとなり、いずれも続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000も43ポイント安の2,449ポイントで続落しました。

2.経済指標等

3月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値は、53.3と速報値の55.5から低下しました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。原油高を背景にエネルギーが買われ、1.9%高となりました。生活必需品が0.8%高、公益事業が0.6%高となりました。一方で8業種が下落し、中でも一般消費財・サービスが3.1%安と大きく下げました。また、金融が2.5%安、コミュニケーション・サービスが2.3%安、情報技術が2.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中6銘柄が上昇しました。シェブロン[CVX]が1.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。コカ・コーラ[KO]が1.4%高で続き、そのほか1%未満の上昇が4銘柄となりました。一方で24銘柄が下落し、アマゾン・ドットコム[AMZN]が4.0%安で大幅安となったほか、セールスフォース[CRM]など、3%台の下落が計4銘柄となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、サイバーセキュリティサービスのクラウドストライク・ホールディングス[CRWD]が人工知能(AI)開発会社のアンソロピックが高度なセキュリティー機能を持つAIモデルを開発中との報道で、競争激化懸念が売り材料となり、5.9%安となりました。また、ソフトウェアのデータドッグ[DDOG]は取締役兼最高技術責任者のル・クォック氏が同社株式の一部を売却したとの報道などを受けて7.9%安となりました。ウイスキーのジャック・ダニエルなどを展開するブラウン・フォーマン[BF.A]はウォッカメーカーのペルノ・リカールと合併協議中にあるとの発表が材料視され、4.6%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.02%高い4.43%となりました。30日朝のドル円は160円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は主要3指数が揃って続落となりました。依然として終結が見えない中東情勢が株式市場の重荷となっており、ナスダック総合株価指数は直近の高値から10%超下落し、調整局面入りとなり、全体的な地合いの悪さも意識されます。これを受けて、週明けの日本市場でも売りが優勢でのスタートが見込まれます。日中の材料には、3月18・19日に実施された日銀金融政策決定会合における主な意見が公表される予定があります。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)