東京市場まとめ
1.概況
日経平均は8円安の63,263円と小反落で取引を開始しました。前日には最高値を更新したとあって、利益確定の売りが出ました。その後は上昇に転じ、前場は中盤にかけて上げ幅を拡大、後半は伸び悩み176円高の63,448円で前引けとなりました。
後場は利益確定の売りが優勢となりました。中盤から下げ幅を拡大した日経平均は、最終的に618円安の62,654円で安値引けとなり、3営業日ぶりに反落しました。
TOPIXは40ポイント安の3,879ポイントで4営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が24ポイント安の803ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
フジクラ(5803)はストップ安水準となる19.1%安の6,355円をつけ、大幅安となりました。14日、2027年3月期(今期)の純利益は前期比1%減の1560億円を見込むと発表しました。市場予想を大幅に下回ることに加え、最終減益がネガティブサプライズとなり、大量の失望売りが殺到しました。
SCREENホールディングス(7735)は一時17.3%高の13,155円をつけ、上場来高値を更新しました。13日、2027年3月期の当期純利益は前期比2割増の1100億円を見込むと発表しました。市場では2割増益を好感する見方から、買いが優勢となりました。
日産自動車(7201)は0.4%高の365.7円をつけ、続伸となりました。13日、2027年3月期(今期)の最終損益がコスト削減などの影響から200億円の黒字を見込むと発表しました。前期は5330億円の赤字であり、市場予想でも赤字が見込まれていた中で、黒字転換を好感した買いが入りました。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は一時4.8%安の841円をつけ、年初来安値を更新しました。13日、2026年6月期の第3四半期決算は、純利益が前年同期比24%増の939億円であったと発表しました。同期間として6年連続で過去最高を更新したものの、目先の好材料出尽くしとの見方から売りが出ました。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)は3.0%安の5,675円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。13日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比7%増の1兆7000億円を見込むと発表しました。前期に続き、過去最高を更新する見通しを示したものの、市場では見通しが保守的との見方もあり、売りが優勢となりました。
消火設備などを手掛ける日本ドライケミカル(1909)はストップ高水準となる23.1%高の3,725円をつけ、年初来高値を更新しました。筆頭株主であるALSOK(2331)が、投資ファンドのカーライル・グループと共同で、同社を買収すると発表しました。TOB(株式公開買い付け)により全株取得を目指し、TOB価格の1株当たり3,730円にさやよせする形で買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は3営業日ぶりに反落しました。フジクラ(5803)のストップ安までの下落をはじめ、そのほかの人工知能(AI)・半導体関連銘柄にも利益確定の売りが出た印象です。明日の材料には、佳境を迎える国内主力株の決算発表があげられます。
本日、大引け後にはニトリホールディングス(9843)、キリンホールディングス(2503)、トレンドマイクロ(4704)、楽天グループ(4755)などの決算発表が予定されています。また米国では、経済指標で4月の小売売上高の発表や半導体のアプライド・マテリアルズ[AMAT]の決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
