【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 46,208.47  △631.00 (3/23)
NASDAQ: 21,946.76  △299.15 (3/23)

1.概況

23日の米国市場は主要3指数がそろって4営業日ぶりに上昇しました。米国のトランプ大統領は23日、イランの発電所やエネルギーインフラに対する攻撃を5日間延期すると表明しました。同大統領が21日に48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ発電所を攻撃すると警告していたことから、金融市場では中東情勢を巡る緊張緩和への期待が広がり、米国株式は上昇しました。

トランプ大統領がNY市場の取引開始前の時間帯にイランの発電所への攻撃延期を明らかにしたことから、ダウ平均は取引序盤から買いが優勢となり、一時1,134ドル高の46,712ドルを付ける場面もみられました。その後、取引中盤にかけては上げ幅を縮める展開となりましたが、46,100ドル前後では底堅さを維持し、最終的に46,208ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は299ポイント高の21,946ポイント、S&P500株価指数は74ポイント高の6,581ポイントでともに反発しました。

2.経済指標等

1月の米建設支出は前月比0.3%減と前月の0.8%増(速報値の0.3%増から上方修正)から減速し、市場予想の0.2%増も下回りました。

3.業種別動向

23日の米国市場でS&P500の業種別株価指数は、11業種の全てで前営業日と比較して上昇となりました。一般消費財・サービスが2.5%高でセクターの上昇率トップとなり、素材、情報技術が1.5%高で続きました。一方、ヘルスケアは0.1%未満の上昇と相対的に小幅な値上がり率となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上昇しました。スリーエム[MMM]が3.8%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シャーウィンウィリアムズ[SHW]が3.4%高、ホームデポ[HD]が3.2%高と続きました。一方、6銘柄が下落し、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2.2%安、ウォルト・ディズニー[DIS]は1.6%安でこれらが1%超の下落率となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、電子設計自動化ソリューションを提供するシノプシス[SNPS]が2.9%高となりました。アクティビストによる株式取得が報じられ、株価が上昇しました。一方、スペインの美容グループであるプーチ(ティッカー:PUIG)と合併の可能性を協議していると報じられたエスティローダー[EL]は7.7%安となりました。なお、エスティローダーは「最終決定はなされておらず、合意にも達していない」としています。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.04%低い4.34%となりました。24日朝のドル円は158円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場で主要3指数が反発したことを受けて、本日の日本市場は買い先行での推移が見込まれます。ただ、米国とイランの紛争終結に向けた協議では、両社の主張が対立する可能性もあり、引き続き株式市場は協議に関する新たな情報に左右されるボラティリティの高い展開が想定されます。

(マネックス証券 シニアアナリスト 齊藤 聡)