東京市場まとめ

1.概況

日経平均は172円高の59,758円と続伸して取引を開始しました。序盤は堅調で、9時6分には60,013円まで上昇し、取引時間中として初の6万円台をつけました。その後は利益確定の売りが出たことで失速し、633円安の58,952円で前引けとなりました。

後場は下げ渋る展開となりました。徐々に下げ幅を縮小したものの、主だった上値材料に欠け、最終的には445円安の59,140円と4営業日ぶりに反落しました。

TOPIXは28ポイント安の3,716ポイントで3日続落、新興市場では東証グロース250指数が23ポイント安の777ポイントで続落となりました。

2.個別銘柄等

トヨタ自動車(7203)は2.1%安の3,123円をつけ、3日続落となりました。20日、中東情勢の混乱の影響で海外生産を減らすと伝わって以降、先行き懸念から売りが続いています。加えて、今後の業績見通しを見極めたいとの思惑から様子見姿勢の投資家も多く、株価が下げ止まりにくくなっているとみられます。

ソニーフィナンシャルグループ(8729)は一時8.9%安の133.2円をつけ、上場来安値を更新しました。23日、日本経済新聞が、同社の主要子会社であるソニー生命保険について「顧客に対する金銭詐取が発生している疑いがあることが22日、わかった」と報じており、企業統治や業績影響などを懸念した売りが出ました。

ディスコ(6146)は3.8%安の72,000円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。22日、2026年4-6月期の連結営業利益が前年同期比22%増の420億円を見込むと発表しました。4-6月期として過去最高になる見通しで、序盤は買いが先行したものの、利益確定の売りで下げに転じました。

キヤノンマーケティングジャパン(8060)は一時9.5%高の3,941円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。22日、2026年12月期の第一四半期決算は純利益が前年同期比45%増の128億円と、同期間として過去最高だったと発表しました。通期の業績見通しは据え置かれたものの、好業績を好感した買いが入りました。

カカクコム(2371)はストップ高水準となる23.6%高の2,621円をつけ、大幅続伸となりました。23日、米ブルームバーグ通信が、「企業買収を手掛けるスウェーデンの投資会社EQTが、カカクコムの買収を検討している」と報じ、TOB(株式公開買い付け)実施などの思惑が買いを呼びました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は一時6万円の大台を突破したものの、目先の達成感もあって後場は軟調な推移となりました。明日に向けて、日米の決算銘柄に注目が集まります。国内では、本日引け後にキヤノン(7751)やシマノ(7309)、B-R サーティワン アイスクリーム(2268)、米国ではアメリカン・エキスプレス[AXP]、インテル[INTC]、ロッキード・マーチン[LMT]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)