東京市場まとめ
1.概況
日経平均は245円安の59,104円と、反落して取引を開始しました。前日の米国市場では主要3指数が揃って下落したことから、日本市場も序盤は売りが優勢となりました。もっとも、好調な半導体関連銘柄などには買いが入り、次第に持ち直すと前場の後半には59,708円まで上昇し、取引時間中の最高値を更新する場面が見られました。
後場は再び下げに転じるなど、方向感に欠ける展開となった日経平均は最終的に236円高の59,585円で3日続伸、史上最高値を更新し取引を終えました。
TOPIXは25ポイント安の3,744ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント安の801ポイントで3営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
SHIFT(3697)は7.0%高の724.3円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。21日、国内証券が同社の投資判断を5段階で2番目の「Bプラス」から最上位の「A」に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「既存のビジネスモデルに人工知能(AI)を活用してITサービスを拡大する『生成AIネーティブカンパニー』としての取り組みによって中期的な成長に向けた収益基盤が強化されている」と評価しています。
サンリオ(8136)は5.4%安の994.2円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。21日、初のゲームブランド「Sanrio Games (サンリオゲームズ)」を設立したと発表しました。今後3年間で10作品程度を投入するとしたものの、一部に開発費の負担増などを懸念する見方もあり、業績への影響を警戒した売りが出ました。
オービック(4684)は10.6%高の4,582円をつけ、大幅反発となりました。21日、2027年3月期の当期純利益が前期比9%増の820億円になる見込みと発表しました。15年連続の最高益が見込まれ、市場予想を上回るガイダンスを評価した買いが集まりました。また、年間配当は94円と前期比で10円増とし、500億円を上限とした自社株買いの実施も合わせて発表しています。
オンラインモバイルゲーム開発のKLab(3656)は8.1%高の334円をつけ、4営業日ぶりに反発しました。21日、子会社が開発を手掛ける新作スマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエスト スマッシュグロウ」の配信が始まり、その出足が好調と伝わったことが買い材料となりました。
Terra Drone(278A)はストップ高水準となる16.1%高の7,220円をつけ、大幅反発となりました。22日早朝、日本経済新聞電子版は小泉進次郎防衛相がドローンの国産化に言及する記事を公開しました。小泉防衛相がインタビューで「(ドローンの)国産化は間違いなく不可欠だ」と強調したことで、ドローン産業が今後恩恵を受けるとの思惑から買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は236円高の59,585円をつけ史上最高値を更新し、取引を終えました。一方でTOPIXは続落となり、上昇は一部の銘柄に限定されている印象です。明日に向けては、国内外の決算発表が材料となりそうです。国内では、本日大引け後にディスコ(6146)、米国ではテスラ[TSLA]や半導体のテキサス・インストゥルメンツ[TXN]、アイビーエム[IBM]、ボーイング[BA]、サービスナウ[NOW]といった企業の決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
