東京市場まとめ
1.概況
日経平均は59円高の53,434円と上昇して寄付きました。前日の米国市場では情報技術セクターが売られたことから、日経平均も早々に下落に転じました。一方で好決算銘柄には買いが入り、上昇に転じると9時57分には53,590円をつけこの日の高値をつけました。その後は伸び悩み、前引けにかけて下落した日経平均は452円安の52,923円とこの日の安値をつけ午前の取引を終えました。
後場は前場終値から持ち直し、中ごろにかけて再び小幅安となりました。来週にかけて発表される米国主要企業の決算を前に様子見したいとの思惑から上値は重く、最終的には52円安の53,322円と4営業日ぶりに反落して大引けとなりました。
TOPIXは21ポイント高の3,566ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が2ポイント高の708ポイントで続伸となりました。
2.個別銘柄等
カシオ計算機(6952)は一時16.3%高の1,508.5円をつけ昨年来高値を更新しました。29日、2026年3月期の第3四半期決算を発表し、通期の営業利益予想は従来の210億円から前期比54.5%増となる220億円を見込むとし、また発行済み株式数の1.67%に当たる380万株、金額にして50億円を上限とする自社株買いの実施も発表したことが好感され、買いが優勢となりました。
コナミグループ(9766)は8.1%高の22,470円をつけ大幅反発となりました。29日、2026年3月期(今期)の営業利益が従来予想から170億円上方修正となる前期比21%増の1230億円になるとの見通しを発表し、また今期の年間配当計画は1株あたり190円50銭とこちらも従来の166円から積み増すとし、良好な業績と株主還元の強化を好感した買いが入りました。
野村総合研究所(4307)は17.3%安の4,701円をつけ大幅安となりました。29日、2026年3月期の第3四半期決算を発表し、営業利益が前年同期比16%増の1187億円と、市場予想を下回ったことが失望売りにつながりました。
電動工具の世界的メーカーであるマキタ(6586)はストップ高水準となる15.1%高の5,351円で大幅反発となりました。29日、2026年3月期(今期)の当期純利益が前期比8%減の730億円になりそうだと発表、減益ながらも従来予想の685億円から45億円上方修正となったほか、発行済み株式総数(自己株式を除く)の3.78%にあたる1000万株、金額にして400億円を上限とした自社株買いの実施を発表し、これらが買い材料となりました。
電気通信事業サービスを展開する沖縄セルラー電話(9436)は一時6.5%高の3,270円をつけ株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。29日発表した2026年3月期の第3四半期決算は、料金プラン改定に伴う通信料の収入増加などから営業利益が前年同期比5%増の143億円となり、好業績を好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は週間で1.0%安となりました。週間を通して、為替の円高が重荷となりました。来週は週末に衆議院選挙の投開票があり、その動向が注目されます。また国内では2月3日に任天堂(7974)、5日にソニーグループ(6758)、6日にトヨタ自動車(7203)といった大型株の決算発表が控えており、良好な決算を示せるかが重要でしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
