【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 48,710.97 ▼20.19 (12/26)
NASDAQ: 23,593.10 ▼20.21 (12/26)
1.概況
クリスマス休暇明けの米国市場は主要3指数が揃って6日ぶりに反落となりました。ダウ平均とS&P500株価指数は最高値更新後の取引であったことから、利益確定の売りが優勢となりました。
ダウ平均は18ドル安の48,712ドルと小幅安で取引を開始すると、序盤は方向感に欠ける展開となりました。中ごろにかけて下げ幅を拡大し、一時142ドル安の48,589ドルをつけ当日の安値を更新しました。その後はハイテク株への買いが指数を下支えし、最終的には20ドル安の48,710ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は20ポイント安の23,593ポイント、S&P500株価指数は2ポイント安の6,929ポイントで6日ぶりに反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇しました。素材や情報技術などが1%未満の上昇となりました。一方で一般消費財・サービスやエネルギーが下落し、これらとあわせて7業種が0.5%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中15銘柄が上昇しました。ナイキ[NKE]が1.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]やスリーエム[MMM]が上昇したほか、AI半導体開発の新興企業であるGroq(グロック)の経営陣が参画すると伝わったエヌビディア[NVDA]が1%高となりました。一方で、マクドナルド[MCD]が0.9%安、ウォルト・ディズニー[DIS]とボーイング[BA]0.8%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、小売のターゲット[TGT]はアクティビストであるトムズキャピタル・インベストメントマネジメントが同社株を取得したと伝わり、先行きの事業変革期待感から3.1%高となりました。アルファベット[GOOGL]は傘下の自動運転開発企業のウェイモがサンフランシスコでの洪水の影響から自動運転タクシーサービスを一時停止するとしたことが材料視され0.2%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前営業日24日と同じ4.13%となりました。29日朝のドル円は156円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は主要3指数が揃って反落となりました。また、日経平均は先週1週間で2.5%上昇しており、週明けは利益確定の動きから下落してのスタートが見込まれます。本日は寄付き前に12月の日銀金融政策決定会合における「主な意見」が公表される予定です。追加利上げに対する政策委員の姿勢が改めて確認されることとなり、金利や為替の動向に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
