【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 47,560.29  ▼179.03 (12/9)
NASDAQ: 23,576.49  △30.58 (12/9)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。10日(日本時間11日4時頃)に予定されているFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表を前に動きづらい展開となりました。

ダウ平均は14ドル安の47,724ドルと小幅安で取引を開始しました。取引開始後には反転し、前半は小幅高圏で推移となりました。中ごろに上げ幅を縮小し、そのまま下落へと転じると、後半にかけては徐々に下げ幅を拡大し、最終的には179ドル安の47,560ドルで続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は30ポイント高の23,576ポイントで反発、S&P500株価指数は6ポイント安の6,840ポイントで続落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇しました。エネルギーや生活必需品などが1%未満の上昇となりました。一方で5業種が下落し、ヘルスケアが1%近い下落となったほか、不動産と資本財・サービスはともに0.7%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中10銘柄が上昇しました。ゴールドマン・サックス[GS]が1.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が0.9%高で続き、シスコシステムズ[CSCO]が0.8%高となりました。一方で20銘柄が下落し、中でも2026年の費用が市場予想を上回る見込みとしたジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が4.7%安となりました。またボーイング[BA]など4銘柄が2%台の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、自動車部品の小売大手であるオートゾーン[AZO]は第1四半期の売上と利益が市場予想を下回り、7%以上の下落となりました。そのほか、金鉱山会社であるニューモント[NEM]が5.7%高、投資運用会社のアポロ・グローバル・マネジメント[APO]が4.7%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.03%高い4.19%となりました。10日朝のドル円は156円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は高安まちまちとなりました。日本時間11日明け方に予定されるFOMCの結果公表を前に、動きづらい展開となりました。同様に、本日の日本市場も後場にかけては持ち高調整の動きが出る可能性があります。一方で、足元のドル円が円安基調で推移していることは輸出関連銘柄の追い風となり、寄付きは小幅高でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)