【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,739.32 ▼215.67 (12/8)
NASDAQ: 23,545.90 ▼32.22 (12/8)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って反落となりました。最高値圏にある中で、FOMC(米連邦公開市場委員会)を前に持ち高調整の売りが出ました。
ダウ平均は16ドル高の47,971ドルと小幅高で取引を開始しました。しかしながら、その後すぐに下落に転じ、その後は下げ幅を拡大する展開となりました。中頃には、343ドル安の47,611ドルをつけ本日の安値を更新しました。その後は下げ止まるも、安値圏での推移となり、最終的には215ドル安の47,739ドルで反落して取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は32ポイント安の23,545ポイント、S&P500株価指数は23ポイント安の6,846ポイントでともに反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち情報技術のみ0.9%高となりました。一方で10業種が下落し、コミュニケーション・サービスが1.8%安など、1%以上下落したセクターは計6業種となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中10銘柄が上昇しました。ウォルト・ディズニー[DIS]が2.2%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ボーイング[BA]も2%台の上昇、そのほかエヌビディア[NVDA]やマイクロソフト[MSFT]が1%台後半の上昇となりました。一方で、20銘柄が下落し、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が3.6%安、ナイキ[NKE]が3.5%安、アムジェン[AMGN]など計3銘柄が2%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、マイクロソフトが次世代カスタム半導体の設計を巡り、協議していると伝わったブロードコム[AVGO]が2.8%高となりました。またネットフリックス[NFLX]によるワーナーブラザース・ディスカバリー・インク[WBD]の買収に対し、パラマウント・スカイダンス[PSKY]が敵対的買収により参入することが明らかとなり、ネットフリックスは3.4%安、ワーナーブラザースは4.4%高、パラマウントは9.0%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.03%高い4.16%となりました。9日朝のドル円は155円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って反落となりました。この流れを受けて、本日の日本市場は売りが優勢のスタートが見込まれます。FOMC(米連邦公開市場委員会)を前に動きづらい展開が予想され、下値は25日移動平均線(50,199円)が目処となると考えられます。日中の材料としては、日銀の植田総裁の英フィナンシャル・タイムズのイベントへの登壇が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
