2025年はリスク資産が堅調な年に
・金利は世界的に上昇している。
・株式、債券、ゴールド等、リスク資産全般で堅調な年になっている。株式は日本株、米国株だけでなく、新興国・欧州株も上昇している。
・この背景には、「世界の生産活動が非常に堅調である」「お金があふれている」という2点の要因がある。
金利のマーケットのバリエーション
・過去の金利水準を見ると、米国投資適格債は全体の4分の1から4分の3は0.4~0.6%のところにスプレッドはあった。高いときで0.85%の上乗せに、低いときで0.35%くらいの上乗せになったこともあった。
・一方で、現地通貨建て新興国債権は国債より金利が低い状況。上乗せ金利がマイナスになっている。
クレジットまわりのファンダメンタルズは?
・デフォルト率の推移を見ると、米国はピーク圏であり、ここからピークアウトしていくのかどうか注目される。
・利下げがかなり進んでいる国・地域は、先んじて改善しているように見える状況。よって、これから利下げが再開される米国は、デフォルト率も改善していくことが期待される。
・ただ、ヒストリカルローのスプレッドは、こういった改善をすでに織り込んでいるという可能性も考えられるため、これからファンダメンタルズの確認が必要になってくる。
足元のアメリカ経済の状況は?
・主に経済主体のマインドで構成される景気先行指数は大きく調整する一方、生産活動等実体経済の指標で構成される景気一致指数は堅調を維持している。
・今後は先行指数が反発するか、一致指数が調整するか見極めの時間帯に。
分散がきく、割安な資産は?
・株が揺れてしまう局面でも国債の指数は堅調に推移していることから、分散がきく、割安な資産としては国債に注目か。
