初心者でもわかりやすい金融用語集

スプレッド

スプレッドとは、金融市場において、売買の価格差を指す用語です。具体的には、買い手が支払う価格(買値)と売り手が受取る価格(売値)の差を意味します。この差は、取引のコストや市場の 流動性 流動性流動性とは、資産の変換のしやすさを示す概念です。 資産の流動性とは、価格に大きな影響を与えず速やかに資産を処分できる度合いを意味します。例えば、上場株式は速やかに株式市場で売却できることから、相対的... を反映しており、一般的にスプレッドが狭いほど市場は流動的であり、取引が活発であるとされます。

たとえば、 外国為替市場 外国為替市場外国為替市場とは、異なる国の通貨を売買するための市場のことです。この市場では、たとえば日本円を米ドルに交換するような取引が行われます。外国為替市場は、24時間取引が可能であり、世界中の主要な金融センタ... において、円を含まない通貨ペアの買値が1.2000で売値が1.2005であれば、スプレッドは0.0005(5pips)となります。このスプレッドは、取引を行う際のコストとして投資家に影響を与えます。

また、スプレッドは市場の状況や取引のタイミングによって変動することがあります。市場が不安定なときや取引量が少ない時間帯には、スプレッドが広がることが一般的です。スプレッドが広がると、取引コストが増加し、利益を得るためにはより大きな価格変動が必要となります。

スプレッドに関連する用語として、ビッド(買値)とアスク(売値)があります。ビッドは買い手が支払う価格であり、アスクは売り手が受取る価格です。スプレッドはこれらの価格差を示しており、取引の透明性やコストを理解するために重要な指標となります。