BTCは先週の9月25日(木)~26日(金)に、安値をつけた可能性が出てきました。BTCの直近安値は1,625万円台、ETHは57万円台と見ています。理由としては海外のデリバティブロングポジションの解消が清算されたことや7-8月の高値から大きな下落がしっかり確認できたことです。

BTCは14%、ETHは23%程度の調整となりました。BTCは例年20%程度調整することが多いのですが、時価総額ですでに300兆円を超えるグローバルアセットになったことから、流動性の充実により、そこまで下押ししなくなったと考えています。ETHも70兆円を超える時価総額になったことを考えると、ひと昔前のBTCの時価総額と同等規模です。

個人的に、この規模での調整が一番しっくりきたため、満を持して買いトレードを再開しました。年末上昇相場に期待をした買いトレードをしばらく継続していく方針です。

BTC(ビットコイン)は三角保合形成後、上昇トレンド再開に期待

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。現在、三角保合を形成中です。仮に今週さらなる下押しをした場合、下限ラインで止まるとみて、1600-1620万円から買い場を予想します。最終的には三角保合を上方向にブレイクし、上昇していくと思っているため、1,600万円台前半は買いの方針で考えています。

目先のレジスタンスはSMA90(水色)と予想し、1,680-1,690万円は少し上値を抑え込まれやすいと考えます。そこからの反落が押し目買いのチャンス到来となるかもしれません。
時間足で詳細を見ていきましょう。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY4時間足です。下降トレンドラインをブレイクし、上昇相場に入りつつあります。目先SMA90をうかがう展開でしょうか。押し目を作る場合はSMA200(橙)、またもう一段下のSMA20(黄色)が予想されます。4時間足なので、9月30日(火)以降で考えた場合、買い場のポイントは、1,660万円、1,655万円あたりに絞られそうです。

1-2日後の調整も期待し、この付近からの押し目買い戦略は選択肢の1つと考えます。またMACDも上昇傾向です。0.00ラインを突破し、陽転すると上昇に弾みがついてくると、ポジティブ目線で予想します。

ETH(イーサリアム)はSMA90できっちりサポート、上昇相場再開を意識

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析です。SMA90(水色)にきっちりとサポートされました。現状はレジサポラインが引ける61万8,000円付近に推移しています。少し反落する可能性はあると考えますが、高値を超えると次のターゲットはSMA30(黄色)となってくるでしょう。さらに続伸する場合は、下降トレンドラインが上値の目処と考えます。

個人的には今週前半までにSMA30まで上値を伸ばし、一服感が出ると予想します。その後、時間足で押し目を探す展開でしょうか。

今週の10月3日(金)には米雇用統計の発表があります。雇用者数の減少、失業率の上昇となった場合、米国では10月利下げ期待が再び上昇することになるでしょう。10月ということもあり、リスク資産は買われやすくなってきます。

急激な悪化は避けたいところですが、経済指標の程よい減速は株価や暗号資産の時価総額を押し上げます。今週末(10月4日~5日)には一段高も期待できるため、今週(9月29日週)から強気目線に切り替え、私自身は当面買いポジションを継続したいと考えています。