【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,247.29 △299.97 (9/26)
NASDAQ: 22,484.07 △99.37 (9/26)
1.概況
先週末の主要3指数が揃って反発となりました。同日発表のPCE価格指数が、市場予想通りの結果となったことが好感され、年内の追加利下げ観測を揺るがすものでないとの見方から、買いが優勢となりました。
ダウ平均は、154ドル高の46,101ドルで取引を開始しました。前半には上げ幅を縮小する場面がみられるも、総じて堅調な推移となったダウ平均は、最終的に299ドル高の46,247ドルと4日ぶりに反発して取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一時、下落に転じる場面がみられるも、中ごろから持ち直し、最終的には99ポイント高22,484ポイントで取引を終えました。S&P500株価指数も38ポイント高の6,643ポイントでともに4日ぶりに反発し取引を終えました。
2.経済指標等
8月のPCE価格指数は、コア指数が前月比0.2%上昇、前年同月比は2.9%上昇と、ともに市場予想と一致する結果となりました。また、ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は55.1と、速報値の55.4を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち10業種が上昇しました。公益事業が1.6%高となり、セクターの騰落率トップとなりました。一般消費財・サービスなど、そのほか3業種も1%台の上昇となりました。一方で、生活必需品のみ小幅安で取引を終えました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上昇となりました。当局が主力小型機「737MAX」の出荷時の制限を緩和すると伝わったことなどから、ボーイング[BA]が3.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。また、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]など計5銘柄が1%台の上昇となりました。一方でシスコシステムズ[CSCO]など6銘柄が下落しましたが、すべて1%未満の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、アナリストの目標株価の引き上げが材料視されたテスラ[TSLA]が4.0%高となりました。小売のコストコ・ホールセール[COST]は四半期決算が強弱まちまちの結果となるも、売りが優勢となり2.9%安となりました。また、トラックメーカーのパッカー[PCAR]はトランプ大統領が大型トラックに関税を課すと表明した後、大半のトラック製造を米国内で行っている同社が相対的に有利になるとの見方から買われ、5.2%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から変わらずの4.17%となりました。29日朝のドル円は149円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は主要3指数が揃って反発となりました。これを受けて週明けの日本市場は、上昇してのスタートが予想されます。本日は、ソニーフィナンシャルグループ(8729)が新規上場となるほか、今週は週末にかけて米雇用統計や10月4日(土)には自民党総裁選が控えており、次第に様子見ムードとなる展開が予想されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
