【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 45,282.47  ▼349.27 (8/25)
NASDAQ: 21,449.29  ▼47.24 (8/25)

1.概況

昨日の米国市場では、主要指数が軒並み反落となりました。エヌビディア[NVDA]の決算発表を前に、様子見姿勢を貫く投資家が多かったほか、先週末には全面高となっていた反動から、主力株に利益確定の売りが出たことが相場の重荷となりました。ダウ平均は26ドル安と小幅安で始まりましたが、その後も下落し、終日軟調な展開となりました。

特段の買い材料に欠ける中で、引けにかけて下げ幅を広げ、最終的に349ドルの45,282ドルと反落で取引を終えました。また、S&P500株価指数は27ポイント安の6,439ポイント、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は47ポイント安の21,449ポイントとなり、いずれも反落で取引を終えました。

2.経済指標等

7月の米新築住宅販売件数は前月比0.6%減の651,000戸と、市場予想の629,000戸を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇しました。エネルギーとコミュニケーション・サービスが1%未満の小幅高となりました。一方で9業種が下落となり、中でも生活必需品が1.6%下落し、セクターの下落率トップとなりました。そのほかヘルスケアや公益事業、資本財サービスの3業種が1%以上の下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は、30銘柄中3銘柄が上昇となりました。決算発表の期待感が買い材料となったエヌビディア[NVDA]とナイキ[NKE]が1%近い上昇となり、シェブロン[CVX]も小幅に上昇しました。

一方で、27銘柄が下落となっています。特に、メルク[MRK]が2.4%下落し、ダウ構成銘柄中で下落率トップとなりました。そのほか、スリーエム[MMM]とアムジェン[AMGN]、コカコーラ[KO]、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が1.5%以上の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、トランプ大統領が輸入家具を対象とした関税を調査するといった発言から、高級家具を扱うRH[RH]が5.3%下落、家具や家庭用品販売のウェイフェア[W]が6.0%下落となりました。鉄道のシーエスエックス[CSX]は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ[BRK.B]が同社の買収意向はないと発言したことが売り材料となり、5.1%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比から0.02%高い4.27%となりました。26日の朝のドル円は147円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

前日の米国市場は主要3指数が揃って反落となりました。利益確定の売りが相場を押し下げました。これをうけて、本日の日本市場も売りが優勢でのスタートが予想されます。一方で、前日より円安に推移しているドル円は輸出関連銘柄の買いを呼び、相場を下支えすると考えられます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)