来年に来日することが決定しているロックバンドGreen Dayですが、オーストラリア公演のチケット高騰を受けて、同国ではダイナミック・プライシングを禁止する動きが政治問題となっています。ここ数年、家賃や食料品など生活コストの上昇に対する消費者の不満が高まっている中、来年の選挙を控えた政治的な判断も関わっていると見られます。  

少し前には、イギリスでもロックバンドOasisの再結成公演でチケットの高騰が話題となりました。このような消費における価格設定は、満足度を求める消費とリターンを期待する投資という違いはありますが、需給の変動や感情的な要素が関わる点で株式投資に似た面もあります。また、突然変わる価格やその透明性については、まだ課題が残っているのでしょう。  

私自身、最近とあるライブに行きたくて何度かあった抽選に参加しましたが、すべて外れてしまいました。この場合はダイナミック・プライシングではなく、純粋な抽選でしたが、もし価格によって行ける可能性が高くなるなら、そうした値付けに参加したいという気持ちもあります。 
 
同じライブでも価格が異なることに対し、不公平感やアルゴリズムへの不信感が生まれるとよく言われますが、どうでしょうか。ライブは個人の体験に基づくため、他人と比べる必要はないと感じることもあります。株式投資も同様に、自分に合った投資ができていれば、他人と比べる必要はないでしょう。結局のところ、消費も投資も、自分が納得できるかどうかが重要です。ちなみに、私も少し高く払ってでもそのライブに行けたらと思いましたが、抽選よりもダイナミック・プライシングの方が結果に納得しやすいかもしれません。