今週の日経平均株価は衆議院選挙の投開票を控えて様子見か

今週の日経平均株価は一進一退の展開が予想される。日米の決算発表が本格化してくることや27日に衆議院選挙の投開票を控えていることもあり様子見ムードが強まるだろう。

衆院選は与党(自民、公明)が過半数を確保する公算だと読売新聞と毎日新聞は伝えている。一方、日本経済新聞は自民単独での過半数割れの可能性を報じた。いずれにせよ、与野党伯仲の状況で予断を許さない。週末にはヘッジ売りに押されて相場全体が下値を探る流れになる恐れもあるため、警戒感を持って臨みたい。

経済指標としては、国内で21日に9月のコンビニエンスストア売上高や首都圏マンション販売件数、24日に9月の工作機械受注(確報値)、25日に10月の東京都区部消費者物価指数(CPI)と9月の企業サービス価格指数が発表される。

米国ではIMF・世銀年次総会などイベントが目白押し

米国では21日に9月の景気先行指数、23日に9月の中古住宅販売件数、24日に9月のシカゴ連銀活動指数と新築住宅販売件数、25日に9月の耐久財受注が公表される。

イベントとしては21~26日まで、国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会がワシントンで開催される。22日に国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し(WEO)を発表する。23日には米連邦準備理事会(FRB)が地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表する。

国内では23日に東京地下鉄(東京メトロ)が新規上場する。ほかの鉄道株や高配当株などからの乗り換えのための換金売りがかさむことには注意したい。

企業決算は、国内では23日のニデック(6594)、25日の信越化学工業(4063)、ファナック(6954)、24日のキヤノン(7751)などが注目。米国では22日のゼネラル・モーターズ[GM]、23日のテスラ[TSLA]、ボーイング[BA]、 コカ・コーラ[KO]などが注目される。

今週は相場全体の方向感に欠ける一方、個別物色主体の展開となるだろう。

予想レンジは3万8200円~3万9500円とする。