初心者でもわかりやすい金融用語集

ベージュブック

ベージュブックとは、アメリカ合衆国の連邦準備制度(Federal Reserve System、通称:フェッド)が約6週間ごとに発行する経済報告書のことです。正式名称は「地区連銀経済報告」(Summary of Commentary on Current Economic Conditions)ですが、その表紙がベージュ色であることから一般にベージュブックと呼ばれています。

この報告書は、フェッドが管轄する12の地区連邦準備銀行から提供される情報を基に、各地区の経済状況に関するアンケート結果やインタビュー内容をまとめたものです。内容には、消費者支出、製造業、不動産市場、農業、労働市場など、幅広い経済活動に関する現地の声が反映されています。

ベージュブックは、連邦公開市場委員会( FOMC FOMCFOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略称称で、アメリカ合衆国の中央銀行である連邦準備制度(Federal Reserve System、通称... )の会合の約2週間前に公開され、金融政策の決定に重要な事前情報として利用されます。市場参加者や政策立案者にとって、アメリカ経済の地域ごとの実態を把握するための重要な資料となっています。