【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,275.91 △36.86 (10/18)
NASDAQ: 18,489.55 △115.94 (10/18)
1.概況
先週末の米国市場は小幅に上昇となりました。ダウ平均は51ドル安で取引を開始した後、短期的な過熱感や高値警戒感から一部の主力株に利益確定売りが出て、一時は202ドル以上下落しました。その後は、ネットフリックス[NFLX]の好決算を背景にハイテク株が買われ投資家心理が改善したことで、午後にはプラス圏まで回復しました。上値の重い展開が続きましたが、結局ダウ平均は36ポイント(0.08%)高の43,275ドルで取引を終了し、3日連続で史上最高値を更新しました。また、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も115ポイント(0.63%)高の18,489ポイントで取引を終え、3日続伸となりました。S&P500株価指数は23ポイント(0.39%)高の5,864ポイントと反発し、4日ぶりに史上最高値を更新しました。
2.経済指標等
9月の米住宅着工件数は、年率換算で前月比0.5%減の135万4000戸となり、市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスや不動産、公益事業などの10業種が上昇となりました。一方で、エネルギーは下落しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では19銘柄が上昇し、なかでもインテル[INTC]やアップル[AAPL]、ハネウェル・インターナショナル[HON]などが1%以上上げています。一方で、11銘柄が下落し、特にアメリカン・エキスプレス[AXP]は18日に発表した四半期決算で増収増益を達成したものの、売上高が市場予想を下回ったため、株価は3%超下落となりました。そのほか、メルク[MRK]やプロクター・アンド・ギャンブル[PG]、ナイキ[NKE]などが下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、動画配信サービスを提供するネットフリックス[NFLX]が、四半期決算で会員数の伸びと売上高が市場予想を上回ったほか、良好なガイダンスを発表したことで、株価は11.1%上昇しました。また、外科手術機器メーカーのインテューイティブ・サージカル[ISRG]も、四半期決算で売上高が市場予想を上回り、株価は10%上昇しました。同社の手術ロボット「ダ・ヴィンチ5」の販売が好調でした。一方で、小売薬局チェーンのCVSヘルス[CVS]は、暫定四半期決算で通期見通しを撤回したほか、リンチ最高経営責任者(CEO)の突如解任が発表され、株価は5.2%下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い4.08%となりました。ドル円は、149円半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は、米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。そうしたなか、日経平均は節目の39,000円を超えられるかどうか、また超えたあとにその水準を維持できるかどうかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)