【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 40,896.53  △236.77 (8/19)
NASDAQ: 17,876.77  △245.05 (8/19)

1.概況

米国市場は景気減速懸念の後退を好感した買いが続き続伸となりました。11ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに247ドル高まで上昇した後伸び悩みましたが、引き続き堅調に推移すると結局236ドル高の40,896ドルで取引を終え5日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も245ポイント高の17,876ポイントと8日続伸となりました。

2.経済指標等

7月の米景気先行指標総合指数は前月比0.6%低下し市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術とコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスが1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では30銘柄中25銘柄が上げ、マクドナルド[MCD]が目標株価の引き上げを受けて3%を超える上昇となったほか、インテル[INTC]も3%余り上げました。アムジェン[AMGN]も2%高となり、ウォルト・ディズニー[DIS]とトラベラーズ[TRV]、シスコシステムズ[CSCO]も1%以上上昇しています。一方でダウ[DOW]やビザ[V]などの5銘柄が小幅に下げています。ダウ平均構成銘柄以外では半導体株が堅調で、なかでもエヌビディア[NVDA]が4%を超える上昇となり、データセンターで使うサーバーの製造やデザインを手掛ける企業を49億ドルで買収すると発表したアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]も4%以上上げました。クアルコム[QCOM]とウエスタン・デジタル[WDC]、ブロードコム[AVGO]も1%を上回る上昇となっています。主力ハイテク株も高くテスラ[TSLA]が3%余り上げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とネットフリックス[NFLX]も2%以上上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い3.87%となりました。ドル円は146円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円高一服を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)