ペイパル・ホールディングス[PYPL]決算:1株利益は1.19ドルで市場予想を上回る

ペイパル・ホールディングスは2015年にイーベイから分離独立して誕生した。オンライン取引に焦点を当ててマーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。2023年末現在、4億2,600万のアクティブ・ユーザーを有する。また、消費者間決済プラットフォームVenmoも有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比8.2%増の78.85億ドル(市場予想は78.15億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.19ドル(市場予想は1.00ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正している。

今後の株価見通し

65ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。

プロクター・アンド・ギャンブル[PG]決算:1株利益は1.40ドルで市場予想を上回る

プロクター・アンド・ギャンブルは、日用消費財の製造で世界最大手のひとつに入る。1837年に創業、年間売上高は800億ドルを超える。タイド(洗濯用洗剤)、シャ-ミン(トイレットペーパー)、パンテーン(シャンプー)やパンパース(おむつ)など、よく知られた20種以上のブランド・ラインを有し、各ブランド製品の年間売上高は全世界ベースで10億ドルに及ぶ。選択と集中を進め、最後まで保有していた食品ブランドのプリングルズ(ポテトチップス)を2012年にケロッグに売却した。米国以外の地域が連結売上高の半分強を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.1%減の205.32億ドル(市場予想は207.35億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.40ドル(市場予想は1.37ドル)

決算総括

4-6月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。既存事業売上高も予想を下回っている。値上げペースの鈍化が響いた。2025年度の通期ガイダンスも公表し、概ね予想範囲内の見通しを示した。4-6月の同社製品の価格は前年比1%上昇と、約3年ぶりの低い伸びとなった。

アーチャーダニエルズ・ミッドランド[ADM]決算:1株利益は1.03ドルで市場予想を下回る

アーチャーダニエルズ・ミッドランドは、油糧種子、トウモロコシ、小麦、およびその他の農産物の大手加工企業である。世界中で作物を保管および輸送するための広範な物流資産ネットワークを有する最大級の穀物販売業者の一社でもある。また、人間と動物両方のための成分に焦点を当てた栄養事業を運営している。トウモロコシベースの甘味料、デンプン、およびエタノールの大規模生産者でもある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比12%減の222.48億ドル(市場予想は233.28億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.03ドル(市場予想1.25ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。

今後の株価見通し

不振決算を受け、株価は当面底値模索の動きか。

ファイザー[PFE]決算:1株利益は0.60ドルで市場予想を上回る

ファイザーは、世界最大手の製薬会社のひとつであり、年間売上高は500億ドル近くに上る(COVID-19関連の医薬品売上高を除く)。以前は多くの種類のヘルスケア製品および化学医薬品を販売していたが、現在は処方箋薬とワクチンが売上高の大半を占めている。肺炎球菌ワクチンのプレベナー13、がん治療薬のイブランス、心血管疾患治療薬のエリキュース、自己免疫疾患治療薬のゼルヤンツが売上高の上位を占める。これらの医薬品は世界各地で販売され海外市場が全社売上高の50%近くを占める。また、海外市場では新興国市場が収益に大きく貢献している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比4%増の132.83億ドル(市場予想は129.96億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.60ドル(市場予想は0.46ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。同社はパンデミック関連の売上が急落の後、投資家からの信頼回復を図っている。

今後の株価見通し

短期的に34ドルを目指す展開が予想される。

オン・セミコンダクター・コーポレーション[ON]決算:1株利益は0.96ドルで市場予想を上回る

オン・セミコンダクター・コーポレーションは、自動車・産業市場に焦点を当て、パワー半導体やセンサを提供している。世界第2位のパワー半導体製造会社であり、自動車市場向けイメージセンサの最大手である。従来、事業構造は垂直統合型であったが、現在では、柔軟性の高い生産能力を確保するためにハイブリッド型の製造戦略をとっている。電気自動車、自律走行車、産業オートメーション、再生可能エネルギーなどの新興分野に焦点を当てている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%減の17.35億ドル(市場予想は17.31億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.96ドル(市場予想は0.92ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第3四半期売上高ガイダンスレンジは予想を下回ったが、調整済みEPSガイダンスレンジは予想に一致した。