アルファベット[GOOGL]決算:1株利益は1.89ドルで市場予想を上回る
アルファベットは、世界最大級のインターネット企業グーグルの持株会社である。収益の90%近くをGoogleサービス部門が占めており、そのうち85%以上がオンライン広告によるものである。Googleサービス部門のその他の収益は、Google PlayやYouTubeのアプリやコンテンツの販売のほか、Chromebook、Pixelスマートフォン、NestやGoogle Homeなどのスマートホーム製品などのハードウェアの販売によるものである。Googleクラウド部門のコンピューティング製品は、収益の10%強を占めている。アザー・ベッツ部門では、ライフサイエンス事業Verily、高速インターネット回線Google Fiber、自動運転車Waymoなど、ムーンショットと称される冒険的事業に投資している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4-6月期)実績
★収入・・・847.4億ドル(市場予想は843.7億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.89ドル(市場予想は1.84ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。グーグル広告は予想を上回ったものの、YouTubeの広告収入は予想を下回った。注目のクラウド部門は29%の増収となり予想も上回った。
チポトレ・メキシカン・グリル[CMG]決算:1株利益は34セントで市場予想を上回る
チポトレ・メキシカン・グリルは、米国最大のファストカジュアル・チェーン・レストランである。2023年の全店舗売上高99億ドルであった。最近中東の Alshaya Groupと開発契約を締結したが、主に自社所有である。2023年末の直営店舗数は3,440近くに上り、多くが米国にあるが、カナダ、英国、フランス、ドイツでもわずかなプレゼンスを維持している。競争力のある価格、高品質な食品の調達、サービスのスピード、便利さを中心に構築された販売提案で、ブリトー、ブリトーボウル、タコス、ケサディーヤ、飲料を販売している。収益は、完全にレストランの売上およびデリバリー手数料から得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比18%増の29.7億ドル(市場予想は29.4億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・34セント(市場予想は32セント)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。既存店売上高の伸びも予想を上回った。これを受け、引け後のOTC取引で同社株は4.1%上昇。
今後の株価見通し
55ドル超えから投資タイミングを計ることになろう。
アイビーエム[IBM]決算:1株利益は2.43ドルで市場予想を上回る
アイビーエムは、企業の情報技術(IT)において必要なあらゆる側面に関与しているような企業である。主に、ソフトウェア、ITサービス、コンサルティング、ハードウェアを販売している。175ヶ国で事業を運営し、約35万人を雇用している。8万のビジネスパートナーを有し、5,200の顧客(フォーチュン500企業全体の95%を占める)にサービスを提供している。B2B企業であるが、対外的影響はかなり大きく、例えば、全クレジットカード取引の90%をグローバルに管理し、世界の全無線接続の50%を担当している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比1.9%増の157.7億ドル(市場予想は156.1億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.43ドル(市場予想は2.20ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期のガイダンスでは売上高について、従来の見通しを据え置いたものの、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しは上方修正した。
マクドナルド[MCD]決算:1株利益は2.97ドルで市場予想を下回る
マクドナルドは、世界最大のレストランオーナーであり運営会社である。2023年度の総システム売上高は1,300億ドル、115の市場で42,000を超える店舗を展開している。世界中で独立系レストランフランチャイジーおよびマスターフランチャイジーとの提携を通じて実績を築き上げたフランチャイズ・モデルの先駆者である。売上高の60%近くを、フランチャイズ・ロイヤルティ料とリース料が占めている。残りの大部分は、米国、海外運営市場、海外開発/ライセンス市場の3つの主要部門を通じて運営する直営店舗が占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比0.1%減の64.90億ドル(市場予想は66.53億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.97ドル(市場予想は3.07ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。既存店売上高が予想外の減収となった。既存店売上高の減収は2020年以来。戦略的メニュー増加による顧客単価の伸びが一部相殺したものの、米国の既存店売上高が予想外の減収となったことが響いた。来店客数の減少が一因となっている。中南米と日本の既存店売上高は好調だったが、それ以上に海外では中東での戦争の影響が続き、中国の既存店売上高も減収となった。
今後の株価見通し
短期的には、280ドルを目指す展開が予想される。
テスラ[TSLA]決算:1株利益は0.52ドルで市場予想を下回る
テスラは、垂直統合型のバッテリー式電気自動車メーカーであり、自動運転のためのソフトウェアの開発会社である。高級セダン、中型セダン、クロスオーバー・スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)、小型トラック、セミトラックなど複数の車種を手掛ける。また、より手頃な価格の車両やスポーツカーの販売も開始する計画である。2023年の世界販売台数は180万台強。さらに、公共施設を含む住宅や商業施設向けの定置用蓄電池や、発電用ソーラーパネルやソーラールーフも販売している。急速充電ネットワークも保有・運営している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比の2.3%増の255.0億ドル(市場予想は246.3億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・0.52ドル(市場予想は0.60ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高は予想を上回り、調整済みEPSは予想を下回った。フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回った。同社は今年の販売台数の伸びは依然著しく低いと予想しており、全社的なコスト削減に引き続き注力するとしている。また、注目のロボタクシーは「箱なし」生産戦略を継続。第3四半期は連続増産を見込み、半導体工場は2025年末の生産開始を目指すとしている。